大義名分があれば殴れる(きっと) ページ38
『……で、どちらサマ?』
幽霊引き連れての京都観光は
……ほら、宿儺とかと比べたら普通の特級呪霊の相手はそんなに苦じゃないんだよ。
で。今私の前には背の高い男が居る。五条先生がここに来るよう言ったわけだからおよそやつの知り合いだろう。
「倉橋Aさんですね」
『おい、私はどちらサマだと聞いたんだが』
「……初めまして。七海建人、一級術師です。
五条さんにアナタの昇級査定を頼まれました。つい先程」
待て、
いや、確かに冥に推薦を頼んだわけだから彼女に頼むことはできなかったし、他に一級以上の縁者は居ないが。
『――私はそのことに関して今知ったよ。で、内容は?』
「私の任務に同行していただきます。内容は明日、もう一人の同行者と共に」
『了解した。――にしてもなぜキミと私は今日顔合わせをする事になったんだ?』
「あの人に聞いてください。私は何も」
……よほど五条先生が苦手らしい。後ろで傑が相変わらず真面目だとか何とか言っていたから、彼らの後輩といったところだろうか。
変な眼鏡の下からは鋭い眼光、服の上の目視からでも分かる引き締まった体躯、それに何より雰囲気。
……なるほど、彼は確かにあやつらの後輩らしく強者らしい。
宿儺よりは弱いだろうけど(基準がおかしい)。
『あ、そうだ。敬語を私に求めるのは諦めてくれたまえ。そしてもう一人の同行者って誰だい?』
「口調に関しては気にしません。
もう一人は虎杖悠仁君、死んだことになっている彼です」
……五条先生がバラしたのか。大丈夫なのか? ソレ。
一応極秘事項だし上層部にも報告してなかったはずだが。
「七海は口が堅いから大丈夫だよ」
さらっと思考を読むな傑。
というかコレ、私の事も何言われたか分からんな。
少しばかり探るか。
『口が軽い事だ。まさか私についてあらぬ事を言われたりしていないだろうね?』
「見込みのある生徒を一人寄越す、とだけ。虎杖君について知っているという事は把握しています」
『ふーん? ならいいけど。とりあえず明日はよろしく頼むよ』
流石に私のことは何も言わなかったらしい。いやはや、言っていたらとりあえず絞めるつもりだったのだが。
……ちょっと残念だ。
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フェイ(プロフ) - 浅倉鬼嫁日記を知っている人がいる!!! (8月14日 21時) (レス) @page33 id: f00ada2b09 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 七巳流さん» ありがとうございます(*´꒳`*) (2022年9月16日 23時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 主人公の話し方が好き (2022年9月16日 22時) (レス) @page4 id: 5cbdfe38a1 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - ン〜?さん» ありがとうこざいます〜! 幽霊夏油と自由人主人公を今後ともよろしくお願いします( *´꒳`* ) (2022年8月18日 21時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
ン〜? - 夏油傑が幽霊化…⁉️待て、面白すぎませんか⁇⁇⁇主人公のキャラもタイプ…!ヤバいですねェ。更新頑張って下さいねェ (2022年8月18日 15時) (レス) @page36 id: 46ba62ab5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月野 | 作成日時:2022年5月4日 17時