最悪の呪詛師は雑談に興ず (ページ6)

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前話の続きだページ6

少し特殊な事例に触れておこうと思う。まずは鬼。
鬼っていうのは扱いとしては妖だ。
ただ信仰対象になったり恐怖の対象になったりするから霊的な性質を持つやつと呪霊的な性質を持つやつがいる。

さて、鬼の有名どころって言うと酒呑童子と茨木童子だ。双方霊的な性質を持つ。
この二人の鬼鬼は大衆に認知されているが復活しないね。

したら陰陽局は大混乱するので是非ともやめて欲しい。きっと私にまで余計な仕事が回ってくるに違いないな！

……話が逸れた。まあそいつらが復活しないワケは「酒呑童子や茨木童子は退治された」という伝承が一般的に浸透してるからだ。

認識による妖力的な縛りだと思ってくれ。まあ私のように転生だのなんだのしてる可能性はあるんだがそれはこの際知らん。
何も起こさないでくれたらそれで良いからな。

同じような理由で妖としての玉藻前も復活しないよ。

次にキミたちにも馴染みがあるだろう人物だがあやつは相当特殊だ。
それこそ他に事例が無いので私は以前あいつを研究対象にしようとしたことがある。……もちろん拒絶されたが。

お察しの通り……かは分からんが宿儺の事だ。
「天災」として恐れられ呪いの王とまで呼ばれるくらいの呪力を持つ。

――で、本人は気付いてないようだがあいつ霊力持ちなんだよなあ。
一部地方で両面宿儺が信仰対象になっているためにあやつは霊的な力を持つ。

祓除できず封印に留まった理由はコレに起因すると私は思うのだがね。
まあ旧友を売るような真似をする気は無いからキミたち以外の誰かに言うつもりは無いけど。

普通霊力、あるいは呪力と共に扱えるのは妖力だ。私、というか蘆屋と安倍が特殊なんだけどその辺はまた今度。

とりあえず宿儺は呪力は使える、霊力は無自覚で持ってる、妖力無し……なんて言うめちゃくちゃなやつだって話だよ。
説明が面倒になったから後は各々の頭で完結してくれたまえ！

この辺り(主に前頁(ページ))で参考にしたのは【魔王学院の不適合者(作：秋)】と【あやかし双子のお医者さん(作：椎名蓮月)】だね。

どちらかと言うと霊的な方で参考にしてる。……妖ものなのにそちらで参考にしていないのはこれ如何に。まあいい。

前者はアニメ化もされた電撃文庫のライトノベル、後者は富士見L文庫のキャラ文芸だ。
両方とも読みやすい文体だよ。