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制服 ページ8

「あー、制服っていいよねー」




「変態か。」




廊下を通った女子高生をみて、思わず呟いちゃった私に、緋山がすかさずつっこむ。




「変な意味じゃないから!ただあれを着てみたいだけ!」




「冴島、私が取り押さえておくから、警察に電話して!」




「わかりました」



「わからないで!お願いだから分からないで!」



冴島さんが携帯を手にとったので、慌てて止める。




「お前ら、何やってんだ?」



救世主、キターー!

オペが終わりスタッフルームに入ってきた藍沢、白石、藤川。




「いや、Aがさっきここを通った女子高生の制服を着たいとかいうから。」




「A先生、さすがにそれはダメだと思う。」




「Aにそんな趣味があったとはな。」




「だから、制服を着てみたいだけだって!」



「そんなの学生時代に飽きるほどきたでしょ?」



「私、中学は院内学級だったし高校行かずに高認受けて大学いったから、制服に縁がなかったもん。
みんなはどういうの着てたの?ブレザー?セーラー?どっちが好き?」




「すごいグイグイくるわね。」



だってさ、自分が経験ないことって憧れみたいなものがあるじゃん。




「私はセーラーしか着たことないですね。
特に好きとか嫌いとかは思ってないですけど。」




藤川が面白い顔してる。あれは冴島さんのセーラー服姿を想像してんな。




「私はブレザーだったけど、別になんとも思ってなかったかな。」




白石も制服に興味なかったのか。




「私は中学高校と両方着た。
っていうか、制服にそんなに興味あるのあんたくらいだからね。」




「そんなことないって!
藤川と藍沢は?」




「俺はもちろんセ痛い痛いっ!なんで手首捻るんだよ!」




藤川の手首を冴島さんが捻る。




「答えたら変態と見なしますよ。」



藤川、絶対セーラーって言おうとしたよね。




「藍沢は?」




「別にどっちでも」




「なら、A先生がどっちか着るってなったら、どっち着て欲しい?」




「ちょっと!白石!なにいってんの?!」




なんなの?!みんなしてニヤニヤして。





「…呼び出しだ。いってくる。」




藍沢はしばらく固まっていたが、顔を真っ赤にしてどこかへ去っていった。




「逃げましたね。」




「あれ、絶対嘘だよな。」




「A先生、こんど着てみればいいじゃない。」





「遠慮しとく。」

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ピノノン - 面白かったです!  更新頑張って下さい! (2017年8月21日 15時) (レス) id: c2ecbf037a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2017年8月15日 22時

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