コードブルー～私たちの日常～ (ページ3)

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「あ、緋山と冴島さんじゃん。
そっちも自販機にきたの？」

自販機コーナーにつくと、そこには緋山と冴島さんの姿があった。

「最近暑いからねー。
なんか飲もうと思ってここにきたら冴島とばったり。
あんたたちはなんでそんなに仲良く飲み物買いに来たわけ？」

「いやー、藤川がさー……」

「…なるほどね。この自販機か。
せっかくだから私もここで運試ししようかな。」

「ほんと、子供みたいですよね。
時々、本当にあの人を選んで良かったのか不安になります。」

藤川、冴島さんに尻に敷かれてるんだろうな。

「何にしよっかなー…
藍沢のいうとおり、人気がないのを選ぼうかな。当たったら自分の好きなの選べばいいわけだし。」

よし！決めた！

「A、お前それで当たらなかったら、不味いドリンクが手元に残るだけだぞ。」

お金を入れてボタンを押そうと思ったところで藍沢の助言が聞こえてきて、結局指はいつものイチゴミルクのボタンへと引き寄せられていった。

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

「あー！はずれた！なんか藤川に負けたみたいで悔しい！」

「まあまあ、当たる方が珍しいんだし。
私はいつものコーヒーで。」

そういってコーヒーのボタンを押した白石もはずれ。

「私もコーヒー。」

同じく緋山もはずれ。

「コーヒーって当たりにくそうですよね。
藍沢先生の理論によると。」

そういいながらもコーヒーを選んだ冴島さんもやっぱりはずれで、残すは藍沢一人となった。

というか、みんなコーヒー選びすぎだろ。

しかも揃いも揃って無糖って。

私もコーヒー無糖で飲めるようになりたいなー

「藍沢、なんにするの？」

「俺はコーヒーを買いにきただけだ。」

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

「うわっ！当たったし！」

「やっぱ藍沢はもってるわ。」

「あ、藍沢先生、早く二つ目のボタン押さないと無効になっちゃう。」

「あ、えっと」

藍沢もあんなことをいっておきながらも当たったことにびっくりしたようで、柄にもなくワタワタとしていた。

ｶﾞｺﾝｯ

「まずい…」

ワタワタした結果押してしまったのは、藤川愛飲の激甘激マズドリンク。

藍沢、いろんな意味でマズかった。

当たったにも関わらず、微妙な空気になる。

藍沢、クールにみえてこういうとき可愛いんだよね。

「藤川にやるか。」

「やめてください！これ以上あの人にこんなもの与えたら、糖分過多になりますから！」

藤川があのドリンクを禁止される日も近そうだ。