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「結構お酒強いんですね。」
正喜さんに勧められるがままお酒を飲んでいる。
弟たちはそろそろ寝る時間になったので、山下先生と一緒に布団へいった。
みんなが今日は山下先生と寝るって聞かなくってさー
……さみしい……
山下先生になついてくれるのはいいけどさー
いままでずっとお世話してきてのコレだよ？！
「両親、すごく酒飲みだったんですよ笑」
「そうだったんですか。」
「特に日本酒が好きで。
もう、どこまで飲むんだーって感じで笑
んで、酔っぱらったら二人で茶の間で寝ちゃって笑」
「仲のいい家族ですね。」
「へ？」
「愛されて育ったという感じがします。
あなたからも、慶一郎くんたちからも。」
「そうなんですかねー笑」
気づくと一升瓶に入っていたお酒は大分減っていた。
私も大概だけど、かなり正喜さんも飲むんだな。
「もー、Aも父さんも飲みすぎ！」
「ふふっ。うるさいのが来てしまいましたね。」
慶ちゃんたちを寝かしつけてきてくれた山下先生が戻ってきた。
「なに言ってるの、まったく。
父さんだってもう若くないんだし、Aにいたっては今日熱中症で具合悪くなったばかりでしょ！」
「おー、怖い怖い笑
智久は厳しいなー」
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父さんも母さんも、お酒を飲んで酔っぱらって、茶の間で寝てしまった。
…まったくもう！
『もう、父さんも母さんも飲みすぎ！
もう慶ちゃんたち寝ちゃったよ！
ここで寝てると風邪ひいちゃうから、布団で寝て！』
『んーわかった……ｽｰｽｰ』
返事だけかいっ！
しかも、慶ちゃん、たか、しげの寝顔はは可愛いけど、こんなオジサンとオバサンの寝顔なんて、かわいくもなんともない。
『ほら！起き上がって！』
『Aはきびしーなー』
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懐かしい……
「ん？A、どうしたの？」
「え？いや、むかし、うちもこんな感じだったなって。
父さんも母さんも、お酒いっぱい飲んで酔っぱらって、茶の間で寝てしまった寝て。
私がもうやめろとか、布団で寝ろとかいうと、厳しいとかいいだして笑
いやー、親子だなって。嫌なところ似ちゃいましたね笑」
「どこも同じですね。はい、どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「ってコラ！もうおわり！」
横から伸びてきた山下先生の手が、コップを奪う。
「えー……」
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作者名：ぽん | 作成日時：2017年5月22日 16時
