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たくさん練習をして家に帰ると、健太くんは疲れたみたいでウトウトし始めた。
少しお昼寝でもするか
「健太くん、ちょっとお昼寝しよっか。」
「うん…シゲ先生も…」
ずいぶんと仲良くなったみたいで、シゲくんも嬉しそう。
「いいよ。一緒に寝よっか。」
手を繋いで部屋を出ていった二人を見送り、スマホを開くと、宇海先生から連絡が来ていた。
4時には迎えにくるみたいだ。
お昼寝から起きておやつを食べると、ちょうどいい時間だろう。
今日やる予定だった家事を片づけているうちに30分くらい経ち、私はシゲくんの寝室に様子を見に行った。
そこには、ぐっすり眠るシゲくんと健太くんの姿があった。
そういえば、当直明けで寝てなかったもんね。
疲れているシゲくんを起こすのも気が引けて、健太くんだけ起こすことにした。
「そろそろ起きようね。」
健太くんは、眠そうに眼をこすりながら起き上がった。
「シゲ先生は？」
「もう少し寝かせてあげようかな。
一緒におやつ作りながら、起きるの待ってよう？」
「うん。」
子供と一対一だと、前の職場で仕事をしていた時の感覚と似ていて、なんか懐かしい。
健太くんにもお手伝いをしてもらい、ホットケーキが焼き上がった頃、シゲくんが起きてきた。
「意外と早かったね。もういいの？」
「夜寝れなくなるから。」
「おはよ。一緒に食べよ？」
「うん。上手に焼けたね。ありがとう。」
麦茶を淹れて、みんなでいただきますをする。
「あのね、お父さんとお母さんの分も作ったんだよ！」
「そうなんだ。宇海先生、きっと喜ぶね。」
シゲくんは、優しく笑って健太くんの頭を撫でた。
そんな姿を見て、なんだか私がキュンとする。
シゲくんが言う通り、同じことをしていても、仕事中かプライベートかの違いは大きい。
もし子供ができたら、こんな生活になるのかな…
宇海先生はかなり急いだらしく、4時より早くお迎えに来た。
「本当に助かったよ。これ、お礼。」
「いえいえ。わざわざありがとうございます。
また遊びに来てね。」
「うん！ありがとう！」
シゲくんと二人、お見送りをした。
その日の夜…
「…お風呂、一緒に入ろ？」
恥ずかしさで顔が赤くなっているのが、自分でも分かる。
こんなことを言うのは初めてだ。
シゲくんも、口をパクパクさせている。
「昼間、健太くんと怖い話読んじゃったんだもん！
お互いに後ろ向いて！」
こうして、ほのぼのした日は、初めての一緒のお風呂というとんでもない刺激で締められることになった。
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ぱる - いつも楽しく読ませていただいています！リクエストなのですが、主人公ちゃんが高熱が出てしまって、辛くて成亮くんに伝えようと思うけど、成亮くんが忙しくて主人公ちゃんが言えなくて、成亮くんが家にいない時に家の中で倒れちゃうようなお話が読みたいです！ (2019年9月14日 18時) (
レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - このお話大好きです！！何度も読み返してます^ ^更新楽しみにしています！ (2019年8月29日 4時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - このお話とても好きです(*^^*)更新楽しみにしています！大変だと思いますが無理せず頑張ってください！ (2019年6月2日 10時) (レス) id: 6473092b8f (このIDを非表示/違反報告)
なや - 更新待ってます (2019年4月7日 9時) (レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 加藤さんが優しくてとても楽しく読めました。また優しい加藤さんのお話待ってます。 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2018年9月28日 22時
