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授業中、いつものように、私は窓の外を眺める。
「$%#+*^;@/&"!;$@?-+＜;」
担任が何かを言ってるけど、私には聞こえない。
ちょうど三年生にあがる時のことだった。
私はおたふく風邪の後遺症で、両耳の聴力を失ったのだ。
耳が聞こえないという上に、たまにやってくるどうしようもない目眩というおまけ付き。
私の高校は吹奏楽の強豪校で、レギュラーの座は常に奪い合い。
耳が聞こえない私が退部させられるのに、時間はかからなかった。
そして、私の世界はそれ以降ずっとモノクロだ。
ずっと、吹奏楽にかけてきたんだけどな。
耳が聞こえなくなってからも、友達と関わろうともした。
でも、やっぱり会話ができないと、みんなが離れていってしまう。
私自身も、誰かに関わるのことに疲れてしまい、ずっと一人だ。
まあ、そっちの方が楽だけど。
学校で私に関わってくるのなんて、
「ん？なに？」
いまこうして私の肩を叩き、黒板を見るように指差した、担任の山下ことやまぴーくらいだ。
なになに？
文化祭実行委員？って、私の名前あるじゃん！
「ちょっと！どういうこと！？」
"もう決まったことだから。
理由は後で詳しく話す。放課後相談室に集合"
すらすらと書かれたメモを渡され、やまぴーは去っていく。
一方的にも程があるでしょ！！
しかも、一緒にやるはずの黒板に書いてある生徒、関わったこともない人ばっかだし。
小山君は学級委員。
増田くんはなんか分かんないけど、この学校では珍しく不良みたい。
加藤くんは、いつも本を読んでる。
手越くんは、サッカーのエースだったんだっけ。怪我で辞めたらしいけど。
彼らについて私が知ってることなんて、これだけだ。
絶対無理だ。だって、私は耳が聞こえない。
やろうとしたところで、みんなの足を引っ張るだけだ。
放課後、ちゃんと断ろう。
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momo(プロフ) - これから、どこに発展していくのかめっちゃ気になります！お話の更新待ってます！ (2021年9月19日 9時) (
レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
新世 - すごく面白いです！書いて会話するのがじれったくてドキドキしました!!シゲがどうしたのか続きが気になります。頑張ってくださいね！ (2017年11月7日 8時) (レス) id: ad8532904c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2017年9月11日 20時
