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その一方、桜は暁の胸の中で息することが出来ずにもがいていた。
そんな桜を見かけた勾陣は苦笑いをし、白蓮と暁に声をかけた。
勾陣「騰蛇、暁……お前たち、いい加減にしろ。桜が苦しんでいるだろう」
白蓮・暁「「あっ…」」
勾陣の言葉を聞いて、暁は桜を離した。
桜「ぷっは〜。はぁ、苦しかった」
暁「桜、すまん！！」
桜「大丈夫」
白蓮「全く、お前のせいで桜が息をすることが出来なかったじゃねぇか」
暁「う、うるさい！！」
桜を置いて、白蓮と暁は言い合いを再び始めた。
桜「勾陣、さっきは助かったよ。ありがとう」
勾陣「流石に、桜をあのままにさせるのは危ないからな」
桜「ハハハ;;……それにしても白蓮と暁の言い合いは始まったら止まらないな〜」
勾陣「あいつらはお互いに桜のことを大切にしているからこそ、言い合ってしまう。私たち十二神将や飛鳥もお前のことを大切に思っている」
桜「うん。私を大切に思ってくれるのは嬉しいけど……;;」
勾陣「まぁ、多目に見てやってくれ」
桜「勾陣にそこまで言われたら、何も言えなくなちゃうよ」ﾆｺﾘ)
勾陣に笑顔を向ける桜。
桜の笑顔を見た勾陣は桜に微笑む。
桜「あっ…もうこんな時間」
太陰「どうしたの？」
玄武「まだ、いつもの時間では無いが？」
時計を見て、焦る桜に太陰と玄武が尋ねた。
桜「実は、昨日校長に呼び出されたから…今日、早く行かないといけないんだよね…」
青龍「だったら、早く準備しろ」
桜「うん！」
桜は学校に行く準備をしようと自分の部屋に向かい、急いで着替えて学校の鞄を持って、再びリビングに来た。
まだ、言い合いをしている白蓮と暁に桜が声をかけた。
桜「ふたりとも、喧嘩はやめて！」
白蓮・暁「「こいつが！/こやつが！」」
お互いに指をさしながら言う。
桜「白蓮、暁」(黒笑)
白蓮・暁「「………」」(ﾋﾞｯｸ)
桜「喧嘩はやめてね」(黒笑)
白蓮・暁「「はっはい;;」」
桜の無自覚で腹黒な笑顔に怯える白蓮と暁だった。
全―桜『(無自覚で腹黒な笑顔はいつも見ても怖い;;)』
桜「よし！じゃあ、今日は暁と一緒に行こうかな」
暁「！はい！！」
白蓮「えー、俺は？」
桜「今日はお留守番」
白蓮「ちぇ〜」
桜「大人しくしててね、白蓮」
白蓮「……あぁ」
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作者名：カンナ | 作成日時：2016年7月31日 19時
