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桜「あと、夢じゃないけど……この先の出会いで縁が結ばれる」
六合「それは、勘か？」
桜「うん」
六合「………そうか」
桜たちは話をしながら、リビングへと移動する。
リビングに着くと、13人の男女がいた。
桜「皆、おはよう」
全―白蓮・六合
『おはよう/ございます、桜/桜様』
13人の男女たちとは……
白蓮と六合以外の十二神将たちと九尾の暁と鳳凰の飛鳥である。
桜はテーブルにつくと、朝食が既に用意されていた。
朝は和食派の桜のために、毎朝、天一や天后が作ってくれる。
桜「いつも作ってくれてありがとう。天一、天后」
天一「いいえ」
天后「私たちが好きでやっていることですから」
桜「それでもお礼は言いたいから(笑)」
桜の言葉に天一と天后は微笑む。
桜は天一と天后が作ってくれた朝食の前に両手を合わせて合掌する。
桜「いただきます」
言った後に箸を手に取り、朝食をとる。
美味しく食べる桜の姿にその場にいる十二神将と暁と飛鳥は微笑む。
朝食を食べ終えた桜は両手を合わせて、合掌し、ごちそうさまでしたの合図をした。
桜「そう言えば……。玄武」
玄武「何だ？」
桜「"彼"の様子はどう？」
玄武「未だ、起きる様子がない」
桜「……そう」
"彼"とは……
桜が数ヶ月前に誰かがに殺される同じ年くらいの少年の予知夢を見て、助けた少年のことだ。
少年を助けることはできたが、意識は戻らなかった。
何故、少年の意識が戻らないのかと、桜が十二神将たちに訪ねた。
十二神将たちは桜にこう答えた。
"彼の体の中に魂が入っていないから"と。
それを聞いた桜は陰陽師の仕事をしながら、彼
の魂の行方を探している。
もしも、彼の魂が体の中に戻った場合を考えて桜はその彼の側に毎日、十二神将のひとりである玄武をつけている。
桜「玄武。今日もお願いね」
玄武「…あぁ」
桜は本日も玄武に"彼"のことを頼んだ。
暁「桜〜！！」
九尾の狐である暁が桜の名を呼ぶのと同時に、桜へ抱きつく。
暁の方が桜よりも大きく、桜は暁の大きな胸に埋もれる。
暁「今日は妾が桜の護衛をするのじゃ！だから、安心しても良い！！」
白蓮「おい！ちょっと、待って！！勝手に決めるな！桜の護衛は俺がやる！！」
嬉しそうに言う暁に対して、白蓮は怒鳴る。
暁「お主ばっかり、桜とずっとおるのは狡い！たまには妾が桜の側にいても良かろう！！」
白蓮と暁の言い合いが始まった。
二人の言い合いが始まったと、他の十二神将や鳳凰の飛鳥は呆れて見ていた。
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作者名：カンナ | 作成日時：2016年7月31日 19時
