にじいろWEST＿1.

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橙色side

｢さぁ、やってまいりました。僕らの聖地大阪！｣

黄｢いや、久しぶりやで。｣

｢そうですね、やっぱ東京でのお仕事とかたくさんいただいて。｣

赤｢俺、いつものとこ行きたいねん｣

青｢久しぶりに家帰りたい｣

桃｢どっか、公園とか行って寝たいな｣

緑｢たこやき…｣

紫｢京都行かへん？｣

オープニング早々自由なみんな。


なかなか進まない。(笑)

｢自由すぎんねんて(笑)｣

黄｢誰や、実家帰ろうとしてるやつ｣

｢もー、行きますよ？｣

赤緑青紫桃｢｢｢｢｢どこに？｣｣｣｣｣

黄｢君らが行きたいって言った場所には行かへんから、大丈夫やで。｣

緑｢たこ焼き食べたかった…｣

｢もんちのはありやな。｣

目をきらきらさせて喜ぶ神ちゃんの横で、しげが騒ぎだす。


赤｢え！ずるい！｣

なんで俺の方見ていうん？


｢じゃあ、まずはココ。｣

渡された封筒の中から紙を取り出すと、


｢んん？｣

みんなが覗き込んでくる。せまい。

赤｢多数の足をもつ魚が、？｣

｢粉の液につまった｣

黄｢まぁるいもの｣

緑｢ソースとマヨをかけて｣

青｢かつお節と、青のりを乗せる｣

紫｢一口でいっちゃってください！｣

桃｢いってらっしゃい｣

…

いやいやいやいや、

緑｢わぁぁあ！！たこ焼きやって！絶対！｣

赤｢ヒント出すのヘタやなぁ(笑)｣

｢分かりやすすぎでしょ(笑)｣

満足そうなもんち。流星の手を引っ張ってスキップ。

かわいらしい。

黄｢たこ焼き屋さんってあそこでいいんかな？｣

桃｢俺いつものにしよ｣

紫｢おなかすいたぁ｣

そして、いつものたこ焼き屋さんに。

ここら辺からかな、しげの口数が減ってきたんは。



虹｢おねがいします｣

たこ焼きの匂いが鼻腔を刺激する。

隣からぐーって音が聞こえてきて見ると…


緑｢…おいしそぅ｣

神ちゃんでした。

｢早く食べたいな？｣

緑｢うんっ｣

嬉しそうに頷くもんちに、笑いがこぼれる。

紫｢神ちゃんめっちゃ喜んでるやん｣

青｢楽しみにしてたからな。｣

桃｢せやで、神ちゃん車ん中でずっと、『のんちゃん！今日はたこ焼きかな！？』って言ってたんやで｣

そんな神ちゃんの可愛いエピソードを聞きながら、淳太くんたちの方を見ると…


｢あれ？どしたんやろ｣

俯くしげの顔をのぞきこんでなにか話してる様子。

話してた4人も気になったようで心配そうに見つめる。

しばらくすると、頷いたしげ。

淳太くんは、困ったように頭をかきながら顔をあげた。

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