にじいろWEST＿1.

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赤色side


毛布の中をのぞき込むと、

｢…ぁ｣

緑｢…言っちゃダメ｣

あきらかに、熱がある神ちゃん。

いつもの如く、口封じされたけど。

ほっぺに手を当てると、高めの神ちゃんの体温が伝わってきた。

｢なんで言わんの？｣

緑｢…だって、元気だもん｣

｢いや無理やろ｣

緑｢…むぅ、｣

わかりやすく拗ねる神ちゃん。
ごめんごめんって、ちょっと笑いながら謝ると、
思ってないやん、ってツッコまれた。

桃｢なぁ、いつまでイチャイチャしてるん？｣

毛布から顔を出すと、呆れ笑いを浮かべる小瀧。

｢お前には関係ないやん｣

桃｢なに、神ちゃんとの時間邪魔されたからちょっと怒ってるん？｣

｢…べつに｣

認める。
図星やで。

青｢で、かみちゃんは今日も言わないつもりなん？｣

…

…

…


赤緑｢｢…ぇ？｣｣

桃｢え？なに言ってるん流星｣

全てを見透かしたような流星の笑み。

え、怖い怖い怖い。(笑)

神ちゃんもビクッ！ってなってたし…(笑)

緑｢ねぇ、しげ、だめ｣

｢ん？｣

緑｢いっちゃ、だめ｣

桃｢なにを！｣

｢あー、うん。神ちゃん熱あってん｣

神ちゃんからの視線。
服の袖をぎゅっと引っ張られた気がした。

緑｢なんで言うの！｣

｢ごめんって｣

緑｢…もぉ、しげ嫌い。｣

｢だから、ごめんって｣

少しの罪悪感を感じながらも、やっぱり言うべきだと判断したのは、俺の頭の中。


だから、俺のせいやないで。

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