にじいろFamily #6

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橙色side

先生があまりにも申し訳なさそうに謝ってくれちゃうから、俺らもなんだか申し訳なくなってきた。

淳太くんなんて

黄｢こちらこそ、ご迷惑をおかけして…ほんまに、いつものことなんですよ、ほんまに。｣

とか、ちょっと、近所のおばちゃんみたいになってるし。


ともが怪我の処置をしてもらって帰ってくると、

緑｢ふぇっ、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢とも、ヒリヒリする？｣

消毒が痛かったのか、泣きべそをかく姿に変身していた。

緑｢いたぁぁいっ、｣

｢なぁー、いたいなぁ｣

俺の膝の上でわーわー泣いてるともに、はまちゃんが、

紫｢とも！お菓子あげるで｣

って、ニコニコの笑顔でポテチを1枚食べさせてあげてる。

ちょっと、満足そうに微笑んだ天使が可愛くて可愛くて。

緑｢ともっ、ﾋｯｸ、のんちゃ、っ、｣

桃｢んー？どしたん？｣

緑｢ともっ、ふぇっ、ｸﾞｽﾞｯ、まけっ、ｸﾞｽﾞｯたぁっ、んぐっ、ﾋｯｸ｣

嗚咽を漏らしながら悔しいって感情を噛み締める。

そんなともの姿に、望は優しく微笑んだ。

それは、ほんとに、とっても優しく。

桃｢かっこよかった｣

緑｢んーんっ、｣

桃｢のんちゃんがかっこいいって言うんやで？嘘なわけがないやん。｣

俺らから見て、あの瞬間、誰よりも輝いていたのはやっぱり、ともで。


勝つことが全てじゃないって今更ながらともに改めて気が付かされた。



緑｢りゅぅ、ｸﾞｽﾞｯ｣

青｢ん？｣

緑｢ひっくっ、｣

青｢なぁに、そんな泣かんでも大丈夫やで？(笑)｣

緑｢たぁっ、の、っ、ｸﾞｽﾞｯ｣

青｢大丈夫やって。よく頑張ったな。｣

もう、何言ってんのか分からない。
けど、せやで。ともも、だいも、

今日はよく頑張りました。


赤｢じゅんた！｣

黄｢なに？てか、整列してきいや｣

赤｢みて！メダル！｣

黄｢おっ、すごいやん｣

赤｢えへへっ、金色やで！｣

黄｢よかったなぁ｣

赤｢うんっ！あ！あきと！みて！｣

｢おめでとー！｣

赤｢あきとも、ほしい？｣

｢ううん(笑)大丈夫よー｣

赤｢そっか！わかった！｣

最後まで元気やな(笑)

｢ともも、メダル貰いに行きや？｣

緑｢んーんっ｣

｢行かんの？｣

緑｢ん、｣

桃｢なんで？写真撮らせてよ｣

緑｢…やって、｣

｢うん？｣

緑｢…とも、金メダルやないもんっ｣

落ち込みきった顔のともは、しゃがみこんで、のんちゃんにベッタリくっつく。

すんごい、気にしてる…

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