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橙色side
赤『いやぁぁああっ、ｸﾞｽﾞｯいかないでっ、！』
『もぉ、離してー(笑)』
泣き叫んで俺が仕事に行くのを止めたりしてたのは、だいが3歳くらいのとき。
赤『あきと、やや』
『嫌って言われても行かなあかんから…』
赤『んーん、いやや』
『…でも、』
赤『いやや、ｸﾞｽﾞｯ』
グズグズして俺の手を離してくれなかったのは、4歳くらいのとき。
『だい、行ってくるね』
赤『うん！がんばってね』
『ありがとう』
もう、あの頃のだいには会うことがなくなった今。
それは成長のしるし。
｢けどさ、今日のだい、久々に引き止めてきて。…まぁ引き止められたんは流星やけどさ。｣
どんな気持ちだったんだろうか。
寂しかった？悲しかった？
たぶん、だいにも分からんかったんとちゃうかな。
だんだん心とか感情とかが複雑になってきて、それを言葉で表せるようになってきた。
｢…帰ったら、たくさんかまってあげなきゃ、もう一生口聞いてくれんくなりそうやな(笑)｣
青｢…｣
後悔がどんどんと募っていく。だいが、素直な気持ち伝えてくれたんに、答えられなかったっていう罪悪感が。
何を必死になっていたんだろう。
あの時、
『帰ったら、たくさん遊んだるから。』
って、流星みたいに言えてたら。
青｢別に、そんな考えなくてもええと思うけどな。｣
｢…え？｣
青｢だいは、そんな複雑なこと照史に思ってないと思う。ただ、ちょっと寂しかったんやないの？そんな顔してたし。｣
“寂しい”
なんて言葉、だいから聞くことはあんまりない。
青｢ともに照史が取られそうで怖いんやろうな。｣
｢…なんで、そんなこと、｣
青｢え？｣
流星に、『こいつマジか』って顔で見られてゾッとした。
…え、いま、俺、そんな変な事言うた？
青｢だいが、照史のこと大好きやからやん。｣
流星のその言葉に胸の中のもやもやが一気に晴れた。
…もっと単純に、だいの気持ちに、こんなふうに気がつけたなら。
不器用なまだ未完成な心をもうちょっとだけ除き込めたなら。
青｢まぁ帰ってからやで。これからのことはまだ考えんでもええやん。｣
緑｢りゅう、あとでね、おかしかう｣
青｢うん、お医者さんの言うこと、ちゃんと聞けたらな。｣
緑｢…２こ、かっていい？｣
青｢それは、照史に聞かなわからん。｣
ともはその言葉を合図として、俺の方を振り返った。
緑｢あっくん、おかし、たくさんかってもいい？｣
天使の笑みに思わず頷いてしまった。
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リセル(プロフ) - kanaさん» いえいえ､どういたしまして!無理せず更新頑張って下さいね♪それなら良かったですっ (2021年11月22日 1時) (
レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - リセルさん» ご指摘ありがとうございます！最近寝ぼけながらの更新が多くて…助かります😔 (2021年11月22日 0時) (レス) id: 2e189ebea0 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - れなさん» わぁぁぁあ😍嬉しいです😭いつも応援ありがとうございます！これからもご期待の添えるよう頑張ります😳 (2021年11月22日 0時) (レス) id: 2e189ebea0 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!更新された､22ページ目で､おいしいつてってなってるのと､28ページと29ページ目で､暖房の点いたが正しいと思いますよ! (2021年11月21日 21時) (レス) @page29 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - kanaさんのお話大好きです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2021年11月21日 11時) (レス) @page29 id: 7aeb39e0df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kana | 作成日時：2021年10月6日 9時
