にじいろFamily #6

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黄色side

赤｢…っ、ﾋｯｸ｣

寝てたはずのだいの泣き声が聞こえて振り返ると、かすかに目が開いていた。

｢だーい、おはよ｣

赤｢…じゅんた、｣

｢なになに、どしたん？｣

抱っこしてって腕を伸ばしてくるから抱きかかえ。

｢怖い夢みたん？｣

赤｢…ぅんっ、｣

｢そっかそっか、怖かったんやな｣

赤｢こわっ、かった、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢大丈夫やで、照史たちもおるから。｣

赤｢ともがいいのっ、！｣

｢と、とも？｣

予想外の指名に、俺らを見ていたみんなの目が点に。

もちろん俺の目も。

桃｢とも、どこやろ｣

青｢探してくるよ｣

橙｢本でも読んでるんやないの？｣

リビングから出て、『ともー』って言いながら階段を上っていった流星に、とものことは任せて、今はとりあえず、

赤｢ひっくっ、｣

｢大丈夫やで、大丈夫。｣

赤｢うぅっ、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢あ、マスクライダー持ってくる？｣

赤｢ぅうん、｣

｢いらんの？｣

赤｢いらん、｣

橙｢えー、マスクライダーいらんとか初めて聞いたわ｣

｢ほんま。いつもとりあえずあれ渡しとけば良かったんに。なんでやろ｣

桃｢なんで、ともがええんやろ｣

｢気分やないの？ねぇ？｣

赤｢…ともがいいのっ｣

｢やって。｣

桃｢分からんわ｣

ｶﾞﾁｬ

緑｢りゅうは、おそらとうみ、どっちがいいの？｣

青｢俺？うーん、とも。｣

緑｢…もぉ｣

コミュニケーションが取れてない2人。
やっときたわ。

桃｢あらー、ともくん、おはよぉ｣

緑｢のんちゃんっ！おはよぉ！｣

桃｢今日も可愛い｣

緑｢のんちゃんも、かわいい｣

桃｢ありがと｣

何？朝の恒例行事かなんか？

橙｢ともー、おはよー｣

緑｢おはよ！｣

…

あ、照史とはなんもないねんな

｢とも、だいが、『ともがいい！』って聞かへんの。｣

緑｢とも？｣

キョトンとした表情。
そうなるよな

｢そう、とも。｣

緑｢なぁに？だい！｣

赤｢とも…？｣

｢せやで｣

赤｢ともぉ、｣

｢おりる？｣

頷いただいをおろすと、ともに抱きついてどっかを睨む。

桃｢…ん？(笑)俺ですか？｣

｢のんちゃん、ですね｣

桃｢なになになになに｣

青｢なんかしたん？｣

桃｢しらんしらんしらん！｣

｢だい、のんちゃんになにされたん？｣

桃｢なんもやってないって！｣

赤｢…ﾋｯｸ、あのねっ、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢うん｣

赤｢ともっ、ｸﾞｽﾞｯ、とったっ｣

…

｢え、そんだけ？｣

赤｢やって、ﾋｯｸ、いややったもんっ！｣

桃｢？？｣

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