にじいろFamily #6

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桃色side

｢だい、そんなに近づいてると淳太起きちゃうよ｣

赤｢うん｣

声だけの返事をして、だいは、淳太をじっと見つめる。

心配性なうえに、淳太のことを愛してやまないだいは、さっきからずっとこの様子。

心配なのは分かるけど、極端。(笑)

淳太がちょっと動くだけでビクってして俺の方を見てくる。

可愛いよ、可愛いけどさ、

黄｢…んぅ、｣

淳太起きちゃうかもやん。

赤｢っ！｣

ほら、ビックリしてる(笑)

赤｢…のーちゃ、｣

｢ん？なに？｣

ともみたいに、ふんわり呼んでくるから過保護な返事になった。

別に、だいには過保護じゃないってわけやないで？
でも、なんか、昔に戻ったみたいでつい。

よく分からんけど。


赤｢じゅんた、しんどいね｣

｢ね｣

赤｢だいが、しんどかったら良かったのに｣

誰かの気持ちに自分の気持ちを重ねること。
それって、大切なこと。

だいは、もうそんなことまで、できるようになったんやな。

｢淳太もそう言うてるよ。｣

赤｢じゅんたも？｣

｢うん。だいが、しんどいときは、いつも。代わってあげたいなぁーって。｣

赤｢…じゅんた、しんどいのいやや｣

｢うん。せやな。やけど、それは淳太もおんなじなんやで。｣

もちろん俺も。

赤｢…そっか、｣

｢うん｣

赤｢でもね、っ、｣

｢おぉ、どしたん？｣

涙声になっただいに、近寄って、目線を合わせるようにしゃがみこむ。

赤｢いややぁぁ、かわいそうやもん、ｸﾞｽﾞｯ｣

抱きついてきて、泣き始めてもうた。

なぁんでそんなに泣くん

｢淳太は大丈夫やから。な？｣

赤｢うんっ、ﾋｯｸ、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢遊べなくて寂しいなぁ？｣

赤｢うんっ、｣

｢元気やないと、心配になっちゃうもんな｣

赤｢ぅんっ、｣

｢泣いちゃうのは、だいが優しい証拠やで｣

赤｢…そぅ、なの、？｣

｢うん。そうなの。｣

淳太の方を見ると、

黄｢…ふふっ、｣

起きてた様子。

この表情は、たぶん、だいが泣き始める前から起きてた感じかな。

呆れた感じに笑いながらも、満更でも無い様子。

嬉しそうににやにやして。

赤｢じゅんた、はやくっ、げんきっ、なる、？｣

｢うん、なるよ。｣

赤｢…ょかった｣

だいの、優しいつぶやきに、もう嬉しさが隠せない淳太。

もうええわ。2人でイチャイチャしとき。

淳太の毛布の中にだいを入れて、仕事の準備をし始めた。

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