にじいろFamily #4

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青色side

あれから無事に淳太たちと合流でき、
ともも、はしゃいでいる。

馬もパンダもうさぎも。

その他にもたくさん見たけど、思い返してみれば、どれも大人しい動物ばっかりや。

｢なぁ、ライオンとかゴリラとか行かへんの？｣

緑｢行く！ライオンさん！｣

橙｢じゃあ、次はライオンのとこn｣

赤｢やぁだ！｣

大きな声で発せられた反対。

みんなが、頭の中にさっきの車の中のシーンを思い浮かべた。


紫｢淳太が変な事言うからぁ｣

黄｢やって、こいつほんまに信じるやもん｣

いや、そう言うお年頃やんな？

可愛いお年頃。


緑｢だい、ともがおるから、だいじょーぶ！｣

だいの手をぎゅっと握ったともは、優しい笑顔でだいの顔を覗き込んだ。

どっちがお兄ちゃんなんだか。

赤｢で、でも｣

桃｢俺さ、ニワトリみたいねんけど｣

｢今やない｣

桃｢え、ちょっと待って？動物園に来て、『今やない』とかあるの？｣

ワードチョイスをちょっとミスったけど、
伝わったらしく、｢じゃあ後ででいいよ｣と。

黄｢ええやん。行くだけ行こうや｣

赤｢や！｣

黄｢わがままやなぁ｣

赤｢やぁや、！じゅんた、食べられちゃう、｣

黄｢食べられへんて｣

赤｢ダメやもん、｣

謎にもう既に諦められている淳太を気の毒に思いながら、結局ホワイトタイガーの赤ちゃんを見に行くことに。



飼育員さん→飼


虹ー緑赤｢｢｢｢｢かっっっわいい…！｣｣｣｣｣

飼｢そうそう。上手に持ててるよ！｣

緑｢…｣

真剣な眼差しでホワイトタイガーの赤ちゃんを抱っこするともに、みんながメロメロ。

ホワイトタイガーの赤ちゃんにメロメロ、やなくて
ともにメロメロ、ってら辺、俺らアホやなって思う。

｢とも、こっち向いて｣

緑｢…りゅぅ、｣

泣きそうな目で見てくるもんだから、もう可愛くて可愛くて仕方がない。

桃｢なに泣きそうになってんの(笑)｣

橙｢かわええなぁ(笑)｣

黄｢もふもふしてる？｣

緑｢もふもふ…うん、もふって｣

黄｢んふふっ、そっか｣

あ、淳太がデレデレしとる。

紫｢とも、写真撮るからニコってして？｣

緑｢…｣

飼｢もしかして、ちょっと持ちにくいかな？｣

そう言って、持たせ直してくれた飼育員さん。

黄｢ありがとうございます｣

飼｢いえいえ！｣

持ち直しに成功したともは、ほっとした顔で、ホワイトタイガーに向かって微笑んだ。

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