にじいろFamily #4

可愛いお年頃 ページ7

桃色side


橙｢みんな、準備はできましたかー？｣



家の中に照史の声が響き渡る。



黄｢できたよー｣


赤｢できた！早く行こ行こ！｣


紫｢あ、もー、だい、帽子忘れとるやん｣


赤｢えへへ、そっか｣


青｢できたー｣


｢なぁ流星、ここ、日焼け止め塗って｣


青｢ん、ええよ｣


緑｢なにしてるの？｣


｢太陽さんから攻撃されないようにしてんねん。｣


緑｢とももする！｣


小さい子の肌に、日焼け止めって使ってええんかな…


｢ともは、攻撃されへんよ？｣


緑｢なんで？｣


｢かわいいから｣


緑｢じゃあ、のんちゃんも攻撃されない！｣


｢なんで？｣


緑｢かわいいから｣


｢流星、今の聞いた？｣


青｢ドヤ顔しすぎやろ｣


振り向いて自慢すると、苦笑いで返される。

軽くあしらいすぎ。


緑｢りゅう、かっこいいから、攻撃されちゃう…？｣


｢…え？｣


自分の耳を疑う。

いま、流星に、


｢かっこいい…？｣


緑｢うん。りゅうは、かっこいいよ！｣


｢ん？ん？ちょ、のんちゃんは？｣


緑｢…かわいい｣


｢流星は？｣


緑｢…かっこいい…？｣


｢っ、！｣


振り向くと、


青｢望、今の聞いた？｣


｢聞いたわ、このイケメンが！｣


青｢ごめんて(笑)｣


笑いながら言ってくるあたり、


｢…バカにしてる｣


青｢ええやん。望可愛ええんやから｣


｢嬉しないもん｣


緑｢りゅうとおそろいの、帽子なの！｣


ともの頭の上には、カーキ色のバケットハットが。
右手には、もうワンサイズ大きい同じものが。


青｢あ、ありがと｣


2人でイチャイチャと……


｢流星、いつの間にそんなもの……｣


青｢これ？あー、この前ともに、『おそろい！』って渡されてん。だから、買った｣


｢…いいもん。俺、今日動物園でともとおそろいのキーホルダー買うし。｣



緑｢のんちゃん！らいおんしゃんのぬいぐるみほしい！｣


ともが、ライオンさんのぬいぐるみを抱きしめながら……


｢ええやん。｣


青｢なにが｣



｢とも。今日はなんでも買ったるよ｣


緑｢ほんとに！？｣


｢ほんと。欲しいものあったら言うんやで？｣


緑｢うん！のんちゃん、だいすきっ！｣



抱きついてきたとも。しあわせ。



橙｢望たちー、いくよー｣


その声を合図に、家を出た。



橙｢あれ、流星とともおそろいなん？かわええな｣

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