にじいろFamily #4

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黄色side

赤｢だって、これゴミやん！｣

緑｢うぅ、ちゃうもん、ｸﾞｽﾞｯ｣

赤｢とも、女の子みたい｣

緑｢とも、男の子やもんっ！｣

スマホをいじっていると聞こえたチビたちの会話。

どうやら、自分と遊んでくれないともに不満爆発の様子なだい。

ほんま、愛が重いヤツ。

｢だーい、そんなこと言うたらあかんよ｣

赤｢だって！｣

｢だめ｣

赤｢…はぁい｣

はまちゃん遊ぼ！って言ってどこか行ってしまっただい。

本当にわかってんだか

｢とも、これ、ええなぁ｣

そう言ってとものお気に入りであるカードをゆびさす。

横に置いてあるお菓子のパッケージは、例のだいが言う｢ゴミ｣。

たしかに、とも以外の人から見れば、ゴミなのかもしれない。
だけど、

緑｢…これ、ゴミやないの｣

ともにとっては、大切なもの。

｢うん。せやな。ともの宝物やもん｣

分かってるよ、と心の中でつぶやく。

ゴミだから、と捨てる人もいるかもしれない。

まぁ、そりゃ人に迷惑をかけるコレクションをしだしたらさすがに俺らも止めるけど。

でも、できるだけ、ともの大切なものは、俺も大切にしてあげたい。


だいには、まだ早かったか。

緑｢…｣

｢あんま気にすんな。｣

緑｢…ぅん｣

｢このパッケージは集めてないん？｣

さっきのカードのお隣さんにあった袋は、1個しか飾られてない。

ともにしては、中途半端な集め方。

緑｢これはね、のんちゃんがプレントしてくれたから、宝物なの｣

嬉しそうににこにこしながら、その袋に愛情を注ぐともが、愛おしくてたまらないて。

｢そっか、じゃあ大切なものやね｣

緑｢うん｣

…


｢…やっぱ気にしてる？｣

緑｢…ん？｣


｢だいに言われたこと。｣

緑｢んーん！も、だいじょーぶ！｣

そう笑ってくれたから、安心した。

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