にじいろFamily #4

君は君のままで ページ15

桃色side

ともは、ものを集めることが大好き。

コレクション的な。

おもちゃもお菓子も、買う理由はいつも、
お部屋に飾りたいから。


なんとなく、大人な趣味を持ったともを、だいは今日も、なかなか理解できない様子。


赤｢とも、これちょーだい｣

緑｢め！｣


ものを並べている時は、ともが誰にも邪魔されたくない時間。

話しかけると、ちょっと不機嫌になる。


｢ともー、こっちおいで｣

手招きをすると、ムスッとした顔で歩いてきた。

｢今日は何並べとん？｣

緑｢恐竜さんカード！｣

自分の好きな物の話をする時、ともの目はキラキラ輝く。かわいいやろ？

｢はい。これな、のんちゃんからのプレゼント｣

緑｢！！｣

｢並べておいで｣

緑｢うんっ！のんちゃん、あーがとっ！！だいしゅき！｣

カードを見つめながら走り出したとも。当たり前のように、段差で転ける。

｢あー、ともー、大丈夫か？｣

緑｢うん！｣

｢ちゃんと前見て走りな｣

緑｢うん！｣

そう言うと、カードの位置を少し上にあげてまた走り出した。


袋あるからカードなんて見えへんやろ。


緑｢のんちゃん、開けていい？｣

｢うん｣

結局ここで開けるんかい

緑｢ん、あかへん…｣

あけてあげよっか？

そう言いかけてやめる。

ともは、こういうの自分でやりたいタイプやもんな。


緑｢あ！できた！｣

｢おっ、何が出るかな〜？｣

緑｢っ！？｣

｢ん？なになに？｣



緑｢ダブったの！｣

｢ﾌﾟｯ､(笑)｣



ビックリした顔でそんな可愛いこと言ったら、可愛いやろ！(どういうこっちゃ)


｢そっかぁ、ともたくさん持ってるもんな〜。ダブるよな｣

緑｢でもね、2個あったら、いいことある！｣

｢え？なんで？｣

緑｢あのね、一個なくなってもね、もう一個あるの｣

こしょこしょばなしで教えてくれたのは多分近くに照史がいたから。

『物は大切に』をモットーに毎日を生きている照史は、こんなこと聞いたら怒るから。


｢せやな、でも、失くさんといてな｣

緑｢うん！のんちゃんからのプレント、だいじ！｣

｢うん、プレゼント、な。｣

緑｢プレント！｣

かーわいい。

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