にじいろFamily #4

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桃色side

｢とも、起きて｣

緑｢…ｹﾎｯ｣

｢おーい、ともくーん｣

緑｢んぅ、ｸﾞｽﾞｯｹﾞﾎｯ｣

｢ねんねしないで｣

緑｢っ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾋｭｯ｣

だるそうに目を覚ましたともの前髪を優しくどける。

｢おはよ。｣

緑｢のんちゃ、ｹﾞﾎｯ｣

｢ゴホゴホしんどいな…｣

緑｢ｸﾞｽﾞｯ、ｹﾞﾎｯﾋｭｯ｣

｢あー、そんな泣いてたらもっときつくなるよ？｣

緑｢やぁあ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ｣

辛そうに目を滲ませながら咳をするともが、可哀想で。

ガチャ

青｢望、どんな感じ？｣

｢なんか、辛そうやわ。病院行った方がいいかも。｣

緑｢ゃ、ｹﾞﾎｯ｣

橙｢もんち、おはよぉ｣

照史にともを預ける。

橙｢熱はないな｣

緑｢あっくん、あたま、｣

橙｢頭いたい？｣

緑｢ん、｣

辛そうに眉間にしわを寄せながら照史の肩に顔を埋めた。

青｢とも、びょうい｣

緑｢行かないっ！ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ｣

｢でも、ずっとしんどいままやで？｣

緑｢ぃぃの、｣

橙｢んー、寝起きだから不機嫌なんかな…もうちょっと寝かせる？｣

青｢うん。とも、おいで｣

緑｢りゅぅ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ｣

｢ここ、座らせて｣

ベッドの真ん中をぽんぽん叩くと、流星がともをそこに座らせた。

｢とも、のんちゃんと深呼吸しよっか。｣

緑｢んっ、ｹﾞﾎｯﾋｭｯ｣

｢吸って…吐いて…｣

緑｢ｹﾞﾎｯ｣

深呼吸をする間も、咳が止まらない様子で。

｢焦らないで大丈夫やから。もう1回やろっか｣

緑｢も、やぁ、ｸﾞｽﾞｯ｣

｢大丈夫大丈夫。しんどいのなくなるから。な？｣

辛くて、でもどうしようもない。
そんな焦りがともの気持ちを不安定にする。

しばらくすると、ともは、夢の中へ。

青｢望、ありがと｣

｢いや、全然。｣

橙｢今日は桁外れに、辛そうやな｣

青｢朝もゆっくり寝られんのは、ほんまに可哀想やと思う｣

｢きついよなぁ｣

この時は、大きい発作はこれが最後やろ。なんて思っとったけど…

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