にじいろFamily #2

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橙色side

「もんち、寝ないではよ食べて〜」

緑「ん、」

うどんをちゅるちゅると食べながら寝てるもんちに声をかけると長いまつ毛が揺れた。

「それとも、ねんねする？」

緑「ねんね、」

ともを抱っこするとすぐに寝息が聞こえてくる。

俺の服をぎゅっと掴んで肩に顔を埋める。

ベッドに下ろそうとすると

緑「んーん、やぁ、ｸﾞｽﾞｯ」

「あー、ごめんごめん、嫌やったなぁ？」

眠いからか、ちょっとご機嫌ななめなもんち。

抱っこしたままだと、なにもできひん。
せやから、さっきからベッドに下ろそうとしとるんやけど…

緑「やぁや、」

こんな感じで全く手を離してくれへん。

仕方ないから、リビングに戻ってソファーに腰をかける。

背中をポンポンして、左右にゆらゆらと小さく揺れる。

下を見れば、ともの寝顔が。

いや、どんな姿勢で寝とるん？(笑)

ぷにぷにのほっぺをツンとすると、

緑「んぅ、」

眉間にしわを寄せて迷惑そうな顔。

そんな顔も可愛くて愛おしくて。
つい頬が緩んだ。

頭を優しく撫でると、今度は嬉しそうな顔。

「かわええ、」

乱れた前髪を優しく整える。

小さい子特有のサラサラな髪の毛はずっと触っていられるくらい気持ちがええ。

「…ぁかん、」

鼻がムズムズしだした。

これ、爆弾爆発の予感…

「ﾊｸｼｮﾝｯ」

急いで、もんちの方に目線を戻すと

緑「んふふっ、あっくん、クチュン？」

そう言うてなぜか嬉しそうに満面の笑みを浮かべるとも。

「起こしてもうた？ごめんなぁ」

謝って抱きしめると、

緑「ﾍｯｸﾁｭｯ」

どうやら、ともにもくしゃみが移ったようで。

「もんちのくしゃみ、めっちゃ可愛ええなぁ？(笑)」

緑「あっくんも、かわええっ！」

なんて、罪深いセリフを言いながら、俺のほっぺをつんつんしてきた。

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