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紫色side
ｶﾞﾁｬ
部屋に入ると、ベッドにうずくまってる淳太の姿が。
珍しい。
そっとベッドに座ると、気配に気づいたのか少し顔を上げた。
黄｢…なんで｣
｢望に頼まれてん。淳太のメンサポ｣
黄｢…ぁりがとう｣
ええよって、淳太の肩をポンッとすると、上げてた顔をまた下げた。
チラッと見えた袖は涙で濡れていた。
黄｢もぅっ、しんどぃ、｣
｢淳太は頑張ってるよ｣
何でこうなるまで声掛けせんかったんやろ。
って今になって後悔。
サインはあったはず。
黄｢ごめん、みんながんばってるのに｣
ひとつ弱音を吐けば、ふたつめはごめんの言葉。
もっとたまってるやろ。
｢みんながどうとか、そうやないよ。｣
淳太の背中を擦りながら少し声のトーンを落ち着かせてそう伝える。
黄｢…でも、自分のことで手一杯で、｣
｢うん、辛かってんな？｣
黄｢…｣
たくさん吐いてもしまっても大丈夫なのに、我慢なんてして欲しくないのに。
｢俺しかおらんから、なんでも言ってええんやで｣
黄｢…なんか、俺らしくないやん、｣
弱音なんて、確かに淳太らしくない。
けど、
｢確かにせやけど、それも淳太の1部として受け止めるから｣
黄｢…ｸﾞｽﾞｯ｣
｢ひとりは、しんどいよ。ずっと耐えるのは辛いと思うで。｣
黄｢…っ、はまちゃん、｣
気づけば淳太はたくさんたくさん泣いて、弱音を吐いて、泣き疲れて眠りについていた。
｢…どうしようか｣
こんな緊急事態なのに、ともと遊びに出かけた照史も流星も帰りが遅いし。
望と協力するしかない。
ｶﾞﾁｬ
淳太にかけてたブランケットを直していると、そっと扉が開けられた。
そこからひょこっと顔を出したのは、望。
桃｢ぁ、ねてる、笑｣
｢さっき寝た笑｣
桃｢なんか食べるかなって思っておにぎり作ったけど…｣
｢え、食べる｣
即答すると、望はポカーンとした後に大きな口を開けて笑う。
桃｢ちゃうちゃう！淳太に！笑｣
｢あ、え、｣
桃｢でも、ええよ。�陲舛磴鷽�べて。｣
｢…ほんまに？｣
桃｢うん。また作るし。｣
｢よっしゃ、ありがとう｣
望は俺の隣に腰掛けて一息つく。
桃｢…たいへんやなぁ、｣
｢…な、｣
ほんまに。
桃｢けど、まぁ、必要なことやんな？これも。｣
｢そうやと思う。｣
桃｢…だいもさ、寂しかったみたい。｣
こういう仕事柄、たまにしか一緒にいてあげられないし、休みだって不定期。
だいとともの、土日休みに合わせられないことも多い。
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作者名：kana | 作成日時：2024年1月8日 12時
