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黄色side
最近仕事続きで夜遅かったのもあるし、
家に帰っても心休まらない時間が多かったり、
だいのイヤイヤ期のせいもあった。
ストレスがかなり積み重なってたみたいで、そんなとき、
赤｢ごはん、いやっ！｣
準備した朝ごはんをだいに投げられた。
…落ち着かな。まず、片付けないと。
そうしなきゃって分かってはいても、なんか動けんくて。
桃｢だい｣
赤｢ﾋｯｸ、ゃ、ｸﾞｽﾞｯ｣
桃｢いい加減にしとき。もうええよ、なんも食わんで｣
のんちゃんの怒った顔は、いつもより怖くて。
でも、俺の方を見る顔は心配そうで。
桃｢おいで、淳太｣
俺の手をひっぱってリビングを出ると、聞こえてくるのはだいの大きな泣き声。
｢…片付けしなきゃ、｣
桃｢いいの。泣きやませるのもあとででいいから。｣
そう言って、のんちゃんは俺のことをぎゅっと抱きしめた。
桃｢淳太やろ？つらいの｣
｢…っ、｣
桃｢1人で頑張らないために、俺ら一緒に暮らしてるやん｣
｢ぅん、ｸﾞｽﾞｯ｣
震える声で返事をすると、のんちゃんの大きな手が頭に触れる。
桃｢頑張ってくれてありがとうな｣
今まで、楽しいことの方がたくさんあって、だいといる時間が本当に愛おしくて仕方なかった。
けど、愛の1文字じゃ済ませられない感情とかもある。
桃｢廊下じゃあれやし、部屋行こっか｣
9歳も年下ののんちゃんが、なんだか年上に思えた。
．
桃｢落ち着くまで、ここおってええから。あ、寝る？｣
最近夜遅かったやろって、気づいてくれてたらしい。
黄｢今は大丈夫。ありがとう｣
桃｢うん。淳太はもうご飯食べたん？｣
黄｢…お腹空かんくて｣
桃｢ストレスやん｣
苦笑いしながら散乱したまくらを綺麗に並べるのんちゃん。
そういえば、朝もだいと戦ったなぁ。
桃｢なんか持ってくるか。｣
黄｢…ぅん｣
なんか、今はひとりが心細くて、だれか近くにいて欲しい。
けど、だいのこともあるもんな。
桃｢それとも、ひとりはちょっとって？笑｣
｢…え、？｣
桃｢寂しそうな顔してたから笑｣
バレバレやん、
桃｢分かった。とりあえず、はまちゃんに片付けとか頼んでくるから一瞬だけ待ってて？｣
｢うん、ありがとう｣
桃｢いーえ｣
のんちゃんが出ていった部屋の中で、一気に我慢の紐が解けて涙が止まらなくなった。
上手くいかないことばっかり。
小さなことで怒っちゃうし、本当は全部許してあげたいのに。
ほんま、情けない。
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作者名：kana | 作成日時：2024年1月8日 12時
