にじいろFamily #1 (ページ11)

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お兄ちゃんページ11

赤色side

緑「だい！ともに、それ貸して～？」

「え、でも…」

緑「だめなん…？」

「やって、いま、だいが使っとんねんで？」

緑「っ、ｸﾞｽﾞｯ」

電車で遊んどったら、ともが、貸してって言ってきた。

でもな、今、俺が遊んでんねん…やからな、いややって言うたら、泣いてもうて…

「な、なんでや、ｸﾞｽﾞｯおれやって…おれやって、遊びたいねんっ…」

緑「ともも、遊びたいもんっ！」

「いややぁ、うわぁぁぁんいややぁっ！」

緑「もう、だい、嫌いやっうわぁぁぁん」

ともが、全部悪いもん。そんな思いで、手に持っていた電車をともに投げつけてしまった。

そしたら、後ろから低くて怖い声が聞こえてきた

青「なにやっとんの」

赤緑「っ、！」

緑「だいがっ!!」

「と、ともがっ!!」

青「ちゃうやろ」

「違くないで！」

青「…大毅、謝って」

え、なんでや、

「なんで？なんで謝らなあかんの？」

青「悪いことしたら謝らなあかん。俺何回も言うとるよな？」

「ともが悪いねん！俺は、俺はな、」

青「大毅がこのおもちゃ投げたのも、ともが悪いん？」

「そ、それは、」

流星がともを抱っこして、

青「大毅は、お兄ちゃんや。我慢せなあかんこともあるんやで。」

「…ともは我慢せんでもええってことなん…？」

青「…ん。」

「ともの方が好きなんや…」

流星はため息をつくと、部屋を出ていった。