長男からの超難問【鬼滅の刃】

問15 ページ16

「アナタ……き、キスが好きなんですか？」




まさか、告白してきた女の子にはみんなそうやって……？？


「……うそ、」





今まで顔赤くしてたのが馬鹿みたい。
それが俺流挨拶です、見たいな？


「凄い失礼なこと考えてるよね？」




こっちはアンタのことで頭が爆発するってのに。そんなに爽やかな顔してるからなぁ。



全部帳消しじゃないの。



「……ねぇ、ヒントちょうだい。」







問題、まだ分からないの。





驚いたように目を丸くする竈門くん。分かりやすく反応するから私も彼を見つめた。



「私、馬鹿なんです。アホで理解力もないから問題なんて解けるはずない。


でもせめてヒントだけ、ください。」





あなたが女たらしでなければの話ですが、と繋げるとそこはちゃんと修正してくれた。




「ヒントねぇ……


キス、かなぁ。」





“きす”？




竈門くん流の挨拶のこと？


「あなたはキスで挨拶するんですか？」


分からない、呆れられた顔してるけど私ほんとに分からない。



「すき、きす、両思い、」




ふわりと背中にかかる温度。

いい匂いのシャンプー。


「あ、竈門くん……」


背中にかかるのはかれだった。

珍しくきゅっと優しく包み込んでくるから少し違和感。




「好き。小早川Aが好き」









人生初の告白だった。

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