#1.ダイヤモンド ページ4
「フォスー！フォーーース！素敵な素敵なお兄ちゃんの有能な片腕返しなさーい！」
外へ出て遠くにいても聞こえるように大声で呼ぶ。
話の流れ的にダイヤ達の所にいるはず。
大丈夫かな。ボルツのこと怒らせてないかな。
俺の腕ごと粉にされてないかな……。いや、うん。フォスとボルツのことを信じるよ。オニーチャンは。うん。
「マジで勘弁してよな……」
ドン
地響きが聞こえる。
学校の方向を見てみる。
あれは……月人！？
しかも学校の上だと？誰も気づいてないのか？
ふと目を凝らしてみると太陽の光に反射してキラリと7色に光る髪。
あれは…ダイヤモンドか。
硬度10、同じダイヤ属のボルツと組んでいる。
ふわっとした雰囲気の7色に反射する髪が特徴的だ。
うん、ダイヤのことは覚えてるな。すまんなルチル。いつも世話になってるのに(恐らく)
取り敢えずダイヤがいるならボルツもいるだろう。なら安心かな。
だが地響きの正体ではないだろう。目線を下ろしてみる。
外廊下の方に……え？なんだあのデカブツ。
モルガと同じような形をした石のようなデカブツ。
その近くにいるのは……フォスと…ユークレース、それにジェードか。マジごめんルチル。
「フォス〜〜！オニーチャンの麗しい腕返し」
ズルリ。
「て」
いきなりデカブツが動き出しフォスを取り込む。
「フォスッ！！」
デカブツへ向かい剣を取り出しながら走る。
「A？どうした……フォス！？」
「うっそ〜……！」
「フォスが取り込まれた！2人は援護してくれ！」
顔であろう部分を切りつける。
「なぁっ……！？溶かされた！？しかも倒れてな……！」
「A！危ない！」
ジェードがガシ、と俺をつかみ少し遠くに移動する。
俺も取り込まれるところだった。危ない。
その時少し遠くから見てたユークレースがある事に気がつく。
「ジェード…！足が…溶けてるわ！」
キラリと綺麗な緑が見える。
先程の謎のデカブツのせいか？
月人を倒したあとであろうボルツも参戦してくる。
「よりによって取り込まれたのが…あのグズか！」
「ま、待てボルツ！そいつは多分……！」
ボルツの髪がデカブツに当たる。
「酸か何かだ！」
「僕らをとかして月に持ちかえるための新兵器かなにかか……？」
ふと遠くの方で何かが光った。
あの色、手袋は……フォスが奪った俺の片腕だ。
「……持っていたのか」
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小松(プロフ) - コメントありがとうございます！見た目の設定は作者の中ではなんとなーく決めておりますが、基本的には読者の皆様のご想像にお任せします！ (2020年9月7日 21時) (
レス) id: 4f95cc93a6 (このIDを非表示/違反報告)
陷(プロフ) - 続き気になりますっ！楽しみに待ってます！少し質問なのですが、見た目の設定とかってあるのでしょうか…？ (2020年9月7日 21時) (レス) id: cd18a981b6 (このIDを非表示/違反報告)
小松(プロフ) - あ！外すの忘れていました！ご指摘ありがとうございます！ (2020年8月31日 0時) (レス) id: 4f95cc93a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小松 | 作成日時：2020年8月30日 23時
