DIOの部屋に向かう道中【承太郎視点】 ページ18
いきなりだが、俺には霊感がある。
俺がスタープラチナのことを悪霊だと思ったのは、元々俺に霊感があったからである。
人には守護霊っつうもんがいて、それはどんなやつにもいる。
例えば、ポルナレフには黒髪の女がいる。
きっと、ポルナレフの言っていた「シェリー」とかいう妹なんだろう。
花京院には先祖か何かが。
と、この話はさておきだ。俺は実のことを言うと、龍虎のことを疑っている。
やつは本当に
「じじい、俺は前から不思議に思ってきたことがあるんだが」
「ん?なんじゃ?」
「……何故、龍虎が本物の
もしかしたら、DIOの手下で嘘をついているのかもしれない。じじいだって、これくらいの予想は出来ていたハズだぜ」
「おいッ!承太郎!お前、Aを疑ってんのかぁ!?」
「ポ、ポルナレフ…良いんだ。そうだな、俺もそう思ってた…ジョースターさん、なぜ俺の事を信じた?」
ジジイは、まるで「やれやれだ」というような顔をしたかと思うと、少し、悲しげな顔をした。
「……そうじゃな、わしは…昔、A君…君のお祖父さんと会っている」
「ッ!?」
「…いや、君のお父さんにも。そして、君にも」
「ジョースターさん!?アンタ、何言って…!?」
「覚えてないかね?君がえーっと……6歳くらいの時だったかな?」
「まぁ、うん、そうじゃな……A君を信じたのはわしの"龍虎の血統"への信頼からじゃ
納得してくれとは言わんが、これがワシの理由じゃ」
「……そうか」
俺は深くは聞かなかった。
だが、何となくわかっていた。
龍虎はDIOの手下ではねぇと……分かっちゃあいたんだがな。
"ジョースターの血"が「龍虎は手下じゃあない」と感じていたんだ。
それと、何となく分かったのにはもう1つ理由がある。
さっき言った「守護霊」だ。
じじいの守護霊……俺のベルトと同じ柄のバンダナをした金髪の男が、「信じてやってくれ」と
言った気がしたからだ。
DIOの世界 その1→←DIOの部屋に向かう道中【ジョセフ視点】
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作者名:小松 | 作成日時:2019年9月2日 18時