10 ページ11
・
「顔も名も明かした
どうする?もう時間がないぞ」
「よし河了、案内しろ」
「
「おっ、おいっ!!」
こうして私達はこの子について行くことにした。
少しでもある可能性に賭けたいでしょ??
…なんて言ってみる。((
・
・
抜け道に通づる穴を見つけ、しばらく壁伝いに歩く。
『うげっ、何か触った…』
「馬鹿、それは俺の手だ!」
『いやなんでそんな近いんだ…』
「うるせェな近くてもいいだろ別に!!」
もしかして怖いの?信ちゃん。なんて言ったらぶちのめされる。
それに信は暗闇なんか怖がった事ないし…
「いてっ……おいガキ、火はまだか。いてっ!」
「ガキじゃない貂だ」
そう言いながらも火を起こしてくれる貂
…可愛いな…((
視界が明るくなり、張っていた肩の力が少し抜ける
ふと振り返ってみると、間近に信の顔が。
『いや近くね!!?』
「うるせぇ!!!」
私たちの声が大きすぎて、バレるんじゃないかってくらい響いた。
「おい、お前ケガしてんのか?」
信の視線につられて政に目を向けると、政の肩辺りに血が滲んでいる
「俺のじゃない、上の血だ」
「えっ?」
そう言われ上を見上げると、血が大量に落ちてきている。
この上で人がたくさん…
考えるだけでも身震いしてしまう程。
「ひでェ、奴ら村中皆殺しにする気だ」
確かに尋常じゃない、この血の量は。
上でどれだけの人が…
私の顔が少し強ばっていたのか、信に頬を引っ張られた。なんだおい。
「なんて顔してんだよ」
『きひあ引っはっへうはあえ(訳:君が引っ張ってるからね)』
それから信は貂と何やら話し込んでしまい、つまらないので政の隣を歩く。
「お前、戦い慣れしてるのか?」
『んん?』
と、政が私に尋ねてきた。
なんで私が思ってる事聞かれたのだろう。
『いやいや、こんな状況初めてだし。』
「それにしてもやけに落ち着いて見える」
『逆に政の方が慣れてるような…』
「そうか?」
あ、じゃあもう、お互い様って感じでいいかな?いいよね?
会話が途切れたので、再び話しかけようと隣を見る……が、誰もいない
『あれ?』
振り返ると、政が貂から松明を取り上げ、また私の隣まで戻ってきた
「遊んでないで急ぐぞ」
頼もしい限りである。
120人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽえたた(プロフ) - 凄く面白いです!更新まってます! (5月16日 0時) (レス) @page20 id: 1912da167d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 優さん» ですよねですよね!!!私あと羌瘣とか蒙恬も好きです!!←私も余談(笑) 更新頑張ります!!!! (2019年7月30日 20時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
優 - まさかのバジオウ好きですか?!私もです!絶対仮面取ったらイケメンですよね…あ、あと、毎日更新楽しみにしてます!私的には昌平君とか李牧も好きです…←すみません余談を(´;ω;`) (2019年7月29日 22時) (レス) id: 8418efb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 紫苑さん» ですよね!!!!ちゃんとそこ読んで下さってありがとうございます(;▽;)頑張りますね!! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 私もバジオウ大好きです。これからも頑張ってください (2019年7月28日 21時) (レス) id: 3646c8eb7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち | 作成日時:2019年7月23日 22時