４５午後の授業-11 ページ46
･
『…』
事情はわかった。
だからデクくんの個性はオールマイトと激似してたんだ。
「…すまないが、周りには黙っていてくれないか」
『…ばらすわけないでしょ、そんな大事なこと……』
そのとき。
「緑谷ぁ！！大丈夫か！？」
こちらへ駆け寄ってくる切島くん。
「切島くん…！待っ…」
私達と切島くんとの間に壁が出来た。
セメントスが来てくれた。
「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。ケガ人の方はこちらで対処するよ」
「そりゃそうだ！ラジャっす！！」
めっちゃ危なかったけど、セメントスのおかげで危機は免れた。
「ありがとう、助かったよ…セメントス」
「俺もあなたのファンなので…
このまま姿を隠しつつ保健室へ向かいましょう
しかしまァ、毎度無茶しますね…」
「無茶をしなければやられていた
それ程に」
“強敵だった”
『…これ、どうぞ
あとほっぺ見せてください』
手渡したのは“発生”で出した人ひとり包めるくらいの大きさのタオルケット。
「おぉ、ありがとう…何故頬を？」
『…失礼しまーす』
オールマイトの腕を引っ張り顔を寄せると、その頬の傷にキスをする。
「！！？」
『おっ、やっぱ傷口なら直せるのか…
骨折も治せたらいいのにな。』
「月居少女も、ありがとう！！」
『えっ、あ、いえいえ。』
私もオールマイトの力になれて良かった。
あと、そろそろ焦凍を補充しないと焦凍パワーがなくなってきた。やばい。
･
･
「…16、17、18…
両足重傷の彼を除いて…全員無事か。
…ん？あと一人、付き添いの彼女は…」
『ただいま！もどり！ました！！』
“空を飛ぶ能力”を発生させ全速力で飛んできた私ですどうもどうも。
「お前、無事か？」
『あっ、ちょうどよかった焦凍
焦凍不足で動けそうにもなかったんだよね！』
「どうやら無事のようだ」
うん聞いてた？
焦凍足りなくてフラフラなんだよね私。
『ねぇ…あと、相澤先生は？』
これ、ずっと気になってた事。
「『両腕粉砕骨折、顔面骨折…
幸い脳系の損傷は見受けられません
ただ…眼窩底骨が粉々になってまして…
眼に何かしらの後遺症が残る可能性もあります』
だそうだ」
「ケロ…」
「13号の方は背中から上腕にかけての裂傷が酷いが命に別状はなし」
…これは、敵の強さがとてもわかる結果だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
