２２戦闘訓練-3 ページ23
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「待てコラ！デク！！
なァオイ！！俺を騙してたんだろォ！？楽しかったかずっとぉ！！」
『こ、怖いな…』
執念深いとはこの事か。とAは密かに思った。
「あ！？ずいぶんと派手な“個性”じゃねぇか！？
使ってこいや
俺の方が上だからよぉ」
逃げる緑谷と追う爆豪。
「なんかすっげーイラついてる」
「コワッ」
『癇に障ったのか……』
とりあえず逃げ切った緑谷は頭を回転させる。
「(大丈夫…掌にさえ気をつけてればいける…！)
前言撤回だ！！」
＿＿爆豪は緑谷のことを認めたくないのだろうか。
爆豪の様子を見てそう感じたA。
『「俺の方が上だ」って顔してる…』
「そうか？」
『してる』
轟にはAの様にそこまで心境を読み取ることは出来なかった。
そしてその頃、麗日は「核」を発見していた。
その近くには飯田も居る。
「俺はァ…至極悪いぞぉお」
「(真面目や！！)」
思わず大きく吹き出してしまった麗日に気づいた飯田。
「来たか麗日くん…！
君が一人で来ることは爆豪くんが飛びだした時点で判っていた！
触れた対象を浮かしてしまう“個性”
だから先程…君対策でこのフロアの物は全て片付けておいたぞ！」
『(賢い！)』
ただ物を無くしただけなはずなのに、辺りはピカピカになっている気がする。
「これで君は小細工出来ない！
ぬかったなヒーロー！！フハハハハ」
「様に…！！なってる…！！」
後ずさりながらも感心する麗日お茶子。
「デクくん！！」
緑谷に無線を繋げる麗日。
「飯田くんに見つかっちゃった！ごめん！
今ジリジリと…」
「場所は！？」
「5階の真ん中のフロア！」
それは緑谷のほぼ真上。
「もう時間もそんなにないハズ！
タイムアップは敵側の勝ちだ！」
ちょうどその時、爆豪が緑谷の前に現れた。
「何で使わねぇ
舐めてんのか？デク…」
「かっちゃん！
もう…君を恐がるもんか！！」
「てめぇのストーキングならもう知ってんだろうがよぉ」
アタマにハテナを浮かべる緑谷。
「俺の爆破は掌の汗腺からニトロみてぇなもん出して爆発させてる
『要望』通りの設計ならこの篭手はそいつを内部に溜めて…」
『…！！』
誰もが察しただろう。
爆豪は今、危険な事をしようとしている。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
