２５戦闘訓練-6 ページ26
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「使わないつもりだったんだ、使えないから…
体が衝撃に耐えられないから…
相澤先生にも言われて…たん…だけど
これしか…思いつかなかった」
『…！』
砂煙が晴れ、フラフラと立ち上がった緑谷の腕はボロボロだった。
「回収！！！」
「ああーーー核！！！」
そして「核」に張り付いている麗日。
「ヒーローチーム…WIーーーーN！！」
爆豪は唖然とした表情で固まっている
「負けた方がほぼ無傷で…
勝った方が倒れてら…」
「勝負に負けて、試合に勝ったというところか」
「訓練だけど」
「ハァ…ッ」
興奮状態の爆豪。
「戻るぞ爆豪少年。
講評の時間だ」
オールマイトに肩を叩かれ我に返る。
緑谷は小型搬送用ロボ「ハンソーロボ」に保健室まで運ばれていった。
「勝ったにせよ負けたにせよ
振り返ってこそ経験ってのは活きるんだ」
そしてモニタールームへ。
「まぁつっても…今戦のベストは飯田少年だけどな！！」
「なな！？」
「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの？」
「何故だろうなあ〜〜〜？分かる人!!?」
目にも留まらぬ速さで挙手したオールマイト。
「ハイ！オールマイト先生」
手を挙げた八百万はつらつらとその理由を語っていく。…それは的確な内容だった。
「ハリボテを「核」として扱っていたらあんな危険な行為出来ませんわ
相手への対策をこなし 且つ「核の争奪」をきちんと想定していたからこそ飯田さんは最後対応に遅れた
ヒーローチームの勝ちは「訓練」だという甘えから生じた反則のようなものですわ」
シーンと静まり返るこの空間。
飯田はその言葉が胸に染みたようだ。
「(思ってたより言われた!!!)
ま…まぁ飯田少年もまだ固すぎる節はあったりするわけだが…まぁ…正解だよ、くぅ…！」
そしてオールマイトは何やら悔しそう。
「常に下学上達！一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので！」
『さすが百ちゃん…』
言うことが一々知的だ。
そして流れるように訓練が進んだ。
そして次はBとIの訓練。
『(目に焼き付けよう)』
轟の出番を待ちに待っていたAは案の定、モニターを凝視した。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
