検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,136 hit

−8 ページ9








__時は経ち、連休明け。
今日からまた1週間仕事が始まる。




早速玄関で靴を履き、私は家を出る準備をしていた。






『今日は多分早く帰れるかも』



鹿紫雲「…あぁ」







テレビを見ながら頬杖をついてる鹿紫雲さん。




先週のうちに大体の仕事は片付けてあるし


さすがの部長も、
月曜から引き止めたりはしない…はず。






『それじゃ、行ってきます』




鹿紫雲「おー、」






行ってらっしゃい、は言われなくても
返事が返ってくることに感動。




そんな鹿紫雲さんのために、
土曜日のうちにテレビゲームを用意しておいた。

ゲームソフトは戦闘物。






あれだけ戦闘狂ならば、
引きこもってるこの数日だけでも
相当なストレスが溜まってるはずだから。








(帰るまでにゲームどこまで進むかな)




















「つーかつき」




『!』





定時頃、声をかけてきたのは営業の横田先輩。


私が入社した時から色々と目をかけてくれてる
面倒見のいい人だ。






横田「この後予定ある?残業?」



『あ…今日からちょっと早く帰らないとで』






仕事にならないくらい、今日ずっと
鹿紫雲さんの事を何度も思い出していた。



彼を1人にするのが色々と不安で(家を壊さないか)、
家の固定電話に電話をかける勢いだった。






横田「…ん、何か嬉しそうだな
元カレと復縁でもしたか?」




『…!』





スッ、と伸ばされた彼の手が
私のイヤリングに触れた。






『あ、アイツとはもうとっくに終わってますよ。

なんていうか…そう、ペット。
ペットができまして!』




横田「ペット?」






うわ…



これ鹿紫雲さんが聞いてたらぜったい、
土手っ腹に風穴空けられてるわ。



でも、健全でちょうどいい言い訳だ。

すぐそこに部長もいるし
聞こえるように言ってやればいい。






『まだ赤ちゃんなので目が離せないんですよね
残業してるヒマ(・・・・・・・)なんてなくて〜!』






チラッ。


部長に目を遣ると、話が聞こえてたのか
眉間にシワが寄ってる。






これで残業が減ればラッキー。






横田「あぁ…そういうこと。

それは仕方ない。
これから早めに帰ったほうがいいね」




ニカッ!と爽やかな笑顔で先輩も便乗してくれた。

私の意図を読んでくれたみたいで良かった。()






…ここまでは良かった。







横田「家どこだっけ?」



『』







何故か、一緒に帰ってるんですけど。






−9*鹿紫雲の思索→←−7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リンディンドン(プロフ) - 夢主ちゃんの気持ち分かりみ過ぎる…!!!この世界にトリップしたいです(切実)こんなに更新されましたの通知が嬉しい作品は初めてです(*゚∀゚*) (12月13日 0時) (レス) @page14 id: 27cbb81c6a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - リンディンドンさん» 推し様!!!!初のじゅじゅ作品で不安だったのでそう言って頂けて嬉しいです(´;ω;`)ありがとうございます!!(๑′ᴗ‵๑) (12月10日 22時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
リンディンドン(プロフ) - かしも推しにはたまらないお話ですね🥹✨とても面白くて最高です!!! (12月10日 17時) (レス) id: 27cbb81c6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2023年12月7日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。