６６ ページ19
･
『はぁぁぁ無理顔が良い……何なのあの人…』
あの後、急いで教室に戻った私。
留美子がちゃんと待っててくれて、
今あった事を話していた。
「結局佐藤くんには告られたの？」
『まさか！でも途中で蘭が来て話出来なかったな』
「ふーん……
私は佐藤くん、絶対あんたに気があると思ってるよ」
留美子はそう言って自分の髪をいじり出す。
「あとさ、女の先輩まじで気をつけてね
最近灰谷さん……蘭さんに告白した2年の先輩が3年の先輩に呼び出されたって聞いたから」
『え』
急にガチトーンで話し出すのやめてくんね？？
つか、告白したら呼び出された？
え…
私普通に喋ったりしてるけど大丈夫かな
いつか絶対呼び出されるよね。
「あんたの事もいろいろ話題になってるらしいから…」
“ま、灰谷先輩がバックについてるから大丈夫か”
なんて言って笑う留美子。
……いや、笑えねぇよ。
『待って、私もしかして目つけられてる？』
「それはもうとっくに付けられてるでしょ
いつ呼び出されるかわかんない状況…って感じ」
『まじ？』
いや別に蘭と竜胆は私のバックになんてついてないし
呼び出されても「頑張ってこい」とか言いそうだし。
いや、でもこの間は助けに来てくれたよな…。
あんな雨の中。
かっこよかったなー……
と、1人であの時のことを思い出していると。
「あ、ほら。
女の先輩があんたの事見に来てる
最近よく来てるね…」
『ひっ』
留美子が廊下に視線を向けた。
つられて私も廊下に視線だけを向けると、女の先輩が何人か教室を覗き込むようにして廊下に立っていた。
顔がマジじゃん。
これ私やばいわ。オワタ。
「いや……この事、灰谷先輩に言った方が良くない？」
あの先輩達の目付きに留美子までもが焦りだす。
私なんか心臓バックバク。
なんなら今、先輩たちから声をかけられそうだったから思いっきり目を逸らしたけど。
『…まだ何もされてないし大丈夫だよ
それにこんな事で蘭たちに相談したくないし』
何より、あの2人が助けてくれるなんて
あるわけがない。
いや、実際に何度か助けてもらった事はあるんだけど…。
「何かあってからじゃ遅いでしょ。
あんた、灰谷先輩と武蔵祭り行くんでしょ？」
あ。
そうだった。
もう少しでお祭りなんだった。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3521人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち(プロフ) - ラムネさん» ひゃーーー！！！ありがとうございます！！！！！(´；ω；｀)コロナまだまだ怖いので、ラムネさんもお気をつけ下さい！！m(_ _)m更新頑張りますっっっ！！ (2021年11月1日 0時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - この作品おんっとにめっちゃ好きですっ！リアル忙しいと思いますが更新楽しみにしております！でもお体には気を付けてください！(o・ω・o) (2021年10月31日 22時) (レス) id: ff84671d12 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ＹUYさん» ありがとうございます！！！！！(´；ω；｀)更新頑張りますッッッ！！！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2021年10月18日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ＹUY - この小説めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！ (2021年10月18日 18時) (レス) @page36 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - も。さん» ありがとうございます！！！元気もらえましたッッッ(*´︶`*)ﾉ頑張ります！！！ (2021年10月17日 18時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもち
| 作成日時：2021年9月20日 10時
