60 ページ12
・
『……』
「……」
「……、」
なんだこの空間。
お風呂もご飯も両方済ませたはいいものの、
やっぱり私の家に泊まるらしい2人。
さっきの事もあってちょっと空気が重かった。
「兄貴ほら、Aがなんか嬉しそうに携帯見てる」
『!?』
待って、見てない見てない!
つかもう寝ようとしてる!!
何言ってんの竜胆???
勢いよく振り返ると、
「…あ”?」
と言って、それはそれは恐ろしい顔をして
こちらを睨む蘭と目が合った。
「……」
私が携帯を見ていない事が分かったのか
ハッとして竜胆を睨む蘭。
私も一緒になって睨んでおく。
携帯は普通に触りたかったけど、
2人がこんな様子だから触るにも触れなかった。
…が、蘭が先に“寝る”と言って布団に潜り込んだので
私も布団に潜り込んで、やっと携帯に触れられる。
すると、メールで留美子から“今日あの2人家にいるんでしょ?どう?手出されてない?”というメールが。
『んぐッ!』
思わず噎せた。
「…A?」
『あっ、ごめん、何でもない』
おっと危ない。
竜胆にも心配されてしまうとは。
つか留美子、手出されてない?ってなんだよ。
……あ、そうだ。
さっきの事を相談してみよう。
留美子からアドバイスを貰えるかもしれない。
_思い立った私は即行動に移す。
蘭と竜胆の様子を布団の隙間から確認しながら
留美子に長々とさっきまでの事を説明していく。
そして、留美子から返ってきたのはこの言葉。
___“やっぱり灰谷さん、あんたに気あるでしょ”
『……』
それは絶対にありえない。
あんなにモテるのにピンポイントで私なわけがない。
気があるのは私だけだって。
___“じゃあ、確かめてみようよ”
……一体どうやって?
そう尋ねてみると、
【嫉妬大作戦】という返事が来た。
……え、嫉妬大作戦???
彼らに???
それこそ無理なんじゃない?
そんな事してる間に誰かに取られるわ。
___“少しずつ距離を置くの!
例えば、今まであの人たちがしてくれてた事を全部1人でやるからって断ったり…
とにかく怪しませる事が大事!!”
『……いやいや、今でもこんな状況なのに?』
地獄を見る予感がして来た。
嫉妬なんかされるわけが無い。ありえない。
2人の寝顔をこっそりと盗み見しながら、
そして更に写真に収めてから私も眠りについた。
・
3521人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち(プロフ) - ラムネさん» ひゃーーー!!!ありがとうございます!!!!!(´;ω;`)コロナまだまだ怖いので、ラムネさんもお気をつけ下さい!!m(_ _)m更新頑張りますっっっ!! (2021年11月1日 0時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - この作品おんっとにめっちゃ好きですっ!リアル忙しいと思いますが更新楽しみにしております!でもお体には気を付けてください!(o・ω・o) (2021年10月31日 22時) (レス) id: ff84671d12 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - YUYさん» ありがとうございます!!!!!(´;ω;`)更新頑張りますッッッ!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2021年10月18日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
YUY - この小説めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください! (2021年10月18日 18時) (レス) @page36 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - も。さん» ありがとうございます!!!元気もらえましたッッッ(*´︶`*)ノ頑張ります!!! (2021年10月17日 18時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち | 作成日時:2021年9月20日 10時