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「なーんちゃって」
『え』
ポイッとライターを放り投げた蘭。
声のトーンも先程に比べたらやや高め。
スッと立ち上がり、
「お前が見てる前で本気でやるかよ」
といっていつもの様に笑った。
それを見た瞬間、ガクッと膝の力が抜けて
咄嗟に竜胆に支えられた私。
混乱していた私は、
やば、美形に触れられてる……とか、竜胆の反応速度やば……とか、意味分かんない事を考えながらとりあえず落ち着こうと深呼吸。
「あ、そうだ」
再びしゃがみこんだ蘭は口元に笑みを浮かべ、
倒れたままの男に問いかける。
「なんで俺らがあの店にいると分かった？」
「…そ、外から見えてて」
「本当にぃ？お前らみてぇな集団が窓の外からこっち見てたらさすがに俺らでも気付くわ」
パッ、とライターを見せつける蘭。
鬼だろ。
「実は！！
なんか知らねぇ高校生が話しかけてきてっ」
「誰？」
「名前なんか聞いてないっすよ…
そ、そうだ、そこの女と同じネックレス付けてた！」
『え』
私か。
っていうか、このネックレスは優希とお揃いのものだし、特注品だから他の人が持っているはずがない。
「灰谷兄弟が1人の女と一緒に喫茶店の窓際の席にいるって…」
思い浮かんだ人物はただ1人、
優希……
「そろそろうぜぇな、お前の彼氏
……色んな意味で」
溜息をつきながら立ち上がった蘭。
その顔をまじまじと見てみると血が所々についている。
もしや、と思い竜胆の顔も見てみると
同じように血がついていた。
『血が…』
「んー？」
待って、血を付けたまま笑うのめちゃめちゃ怖い。
『私さ、そろそろいいかなって思うんだけど』
「…何が？」
唐突な私の発言に首を傾げた2人。
『優希を振ろうと思う。』
「……マジ？」
『マジ。』
ポカン……とした表情で私を見ていた2人は
途端にニヤニヤとしだした。
「別れんの？まじで？？」
「んじゃ次は蘭ちゃんにしとく？？」
からかうなって。
ずっと座ったままの私の両脇に手を入れて
無理やり立ち上がらせてくれた蘭。
『決行は明日！！』
「おー。
んじゃ、明日俺らも学校行く？久々に」
「いいよ」
『……え？』
なんか、衝撃的な発言を耳にしてしまったかもしれない。
「なんかお前、俺らのせいで色々目ェつけられてるみてぇだしな」
……なんかそれ初耳なんですけど。
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おもち(プロフ) - yuiさん» コメントありがとうございますっっっ！！！そのオチwwwwこれからもきっとそのオチは続きます！！！www更新頑張りますねぇぇぇ！！！！！ヽ(；▽；)ノ (2021年9月18日 15時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - むーこさん» コメントありがとうございます！！！！一目惚れだなんてえええええ嬉しいいいいいいﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡更新頑張りまくります！！！！！笑 (2021年9月18日 15時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
yui - コメント失礼します！！蘭の「マジで食う＿＿」とか「襲＿＿」とかを竜胆が「兄貴」って言って止めるオチがほんとに好きです！！wこのオチこれからもしてほしいです…！願望で申し訳ございません…これからも頑張ってください！！ (2021年9月18日 14時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ(プロフ) - 初めまして､こんにちは！一目惚れしました！！とっても最高です､胸がドキドキです！続きが楽しみです(*^^*)ご無理をされない程度で頑張って下さい！ (2021年9月18日 13時) (レス) id: b9e619f014 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 娃莉紗さん» ほ、ほんとですかァァァァ……嬉しいです……！！ヽ(；▽；)ノもうめちゃくちゃ頑張りますっっ！！！！笑ありがとうございます！！！！ (2021年9月18日 11時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2021年9月5日 17時
