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『こっそり、会っちゃダメなのかな……』




いや、鳴女ちゃんに監視されてるかも。
だから下手に行動できない

つまり、アイツ()を殺すことも出来ない。


殺せるのかは分からないけど。







下山し、煌が居ないことを確認して誰も居ない細い道を歩く。




彼は今どうしているだろうか。
また信者の話を聞いてあげているのだろうか。


私が居なくても寂しくないだろうか……
……いや、そんな訳ないか。


私が勝手に居候してたんだし。







そんな事を考えながら歩いていると、いつの間にか人の行き交う大きな道に出てきた。





その景色をただぼーっと眺めていると
童磨と夜、一緒に行った街を思い出す。


楽しかったなぁ。本当に。




水柱と蟲柱に会って死にかけたけど
帰ってすぐ童磨に癒されたんだっけ。






『……童、磨…』




私こそ本当の信者かもしれないな……なんて一人で呟いて呆れ笑う。






「本当に鬼の音がするんだって!!」



「あぁ、俺にも分かる、この匂い……
早く行くぞ伊之助!!」






そんな時、声が聞こえてきた。
どこかで聞き覚えのある声が三つ。




声の方向に視線を移すと、人混みをかき分けてこちらへと向かってくる三人の姿。








『……あ!』




思い出した。


私が童磨に好かれてないとか何だとか教えてくれたあの三人の鬼狩りだ。






自分の口角が自然に上へ上がるのが分かる。




「待ってよ炭治郎ぉぉぉお……!」


「泣くな善逸!もう匂いはすぐそこまで……、」



『こんにちは!』





三人がこちらに来るより私から会いに行った方が早い


だから三人の前まで行き、笑顔で挨拶をしたはいいけど……三人とも私を見た途端、顔を引き攣らせて立ち止まってしまった。






「……お、まえ…」



『久しぶり』






ずっと動かない三人。
私が真ん中の、耳飾りの男の子に手を伸ばした時だった。





「猪突猛進!!」


「こらッ、伊之助!!」


『え!?』




突然猪くんが私に突進してきた。

ここ、人通りも多いのに……
そういうの、何も考えたりしない子なのかな?




「覚えてるぜ!!お前はあん時の泣き虫鬼だな!?」




いや言い方だろ。
確かにそうだったけどさ。



『人がいる所で刀を振り回しちゃいけないって、お母さんに習わなかったの?』


「俺に母親なんかいねぇ!!」


『そうかい』






生憎、私はこんな昼間から争いたくはない。


『お話しようよ』



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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時

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