【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 参【童磨】

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「どういうつもりですか？」




声のトーンが低くなった女の柱。
怒ったのかな？




『ごめんって。ちょっと意地悪しただけだよ
これ私なりの忠告なんだけど…』


「……？」



訳が分からないといった様子で首を傾げる2人。
美男美女だな…

柱には美男美女しかいないのか？羨ましいぜ





『人間ども逃がした方がいいんじゃない？
こんな所にいたら死んじゃうって

さっきも言ったよね？水柱』



「……！」




私がそう言うと余計に眉間にシワを寄せた。
特に女の方。



「貴方……もしかして、
ここに居る人間を巻き込みたくないのですか？」



『……』




私は人間が好き。(色んな意味で)

見ていて楽しいし、美味しいし




だから、無駄には殺したくないんだよ
気に食わないやつは容赦なく殺すけど



「なんなんですか、冨岡さん。
この鬼は……」


「俺に聞くな」




呆れ顔の女の柱。

なるほど、男の方は冨岡というのか。覚えたぞ()






『冨岡さんと女の柱、さっさと人間逃がしてよ
それで早く殺り合おう』



「……私は蟲柱の胡蝶しのぶといいます

どうせ貴方は死んでしまいますが、それまでの間覚えていてくださいね」






その微笑んだ笑顔。
名前。

蝶の羽織と髪飾り……



あぁ、思い出した。


あの時の花の呼吸を使う剣士の……この匂いだと身内か何かかな？

あの時の子はもうちょっと身長が高くて、今のこの柱と同じ年齢っぽいから……

この子は妹辺りか。



なるほどこの子も柱になったのね
頑張ったんだねぇ……





「何を笑っているのですか？
頭がおかしくなったんですか？」



『あらら、お姉ちゃんと違ってお口が悪いんだね』





これは盛大な煽り方だったと思う。
そしてこの子にとってはいちばん残酷な。




するとその瞬間、蟲柱の額に青筋が浮かび
みるみるうちに顔に血が上っていってる。




「お前もあの場に居たのか……！！」


『やっぱり合ってたか
似てるもんね、顔！
2人して強いん……＿＿！？』




手で庇ったけど間に合わなかった。

私の胸元には蟲柱の刀が刺さっている。

一気に抜かれ、血が吹き出した。
肺にも血が溜まり喀血する。



『速…さっきも速かったしすごいね……』



でもなんで突き技なんだろう？
あの刀の形からして私の頸は斬る事が出来ないだろうし


まぁいいかと、再び血鬼術を使おうとした時だった。




『…ッゲホッ……！』

大量の血が。


懐かしいこの感じ……
これはまさか、毒＿＿？

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