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「おい、どこ見て歩いてやがる」
男3人と女3人の6人組。
…こりゃまた夜中にそんな大勢で。
そして今絡んできてるこの男、後ろできゃあきゃあ言ってる女共にかっこいいところを見せたいのか、少し後ろを気にしているよう。
あとの男2人は後ろで様子を伺ってる。
……おっといけない、ついいつもの癖で敵の行動観察をしてしまった。
『ごめんなさい、暗くて前がよく見えなくて』
素直に謝ると男が近づいてきて「…上玉じゃねぇか」と小さな声で呟いた。
その言い方嫌いだなぁ、まるで物みたいだし…
「おいお前らもこっち来い、この女見てみろよ」
私の顎を掴みながら振り向いて仲間を呼ぶ男。
ちょっと、扱いが雑だよ。女にモテないぞ?
さすがに顎を掴まれたままは嫌なので振りほどくと後ろに一歩下がる。
人間のフリ、人間フリ。
面倒事、問題事は起こさない。
「本当だな、君名前は?」
「君、こんな夜中に何してるの?」
近づいてきた2人の男は、私の後ろにいる童磨に目もくれないで私に質問攻め。
それと何よりもこいつら酒臭い。
酒を飲んできたのか。
だからこんなに絡みもうざい訳ね…
『…帰りたいんですけど』
童磨にくっついてそう言ってみるも男たちはまだ諦めない様子。
「いやいや、俺の肩痛くてさ〜
ちゃんと払ってくれるよね?」
金目当てか…それも面倒臭い。
後ろで女達がニヤニヤと笑いながらこちらを見てる。
「もちろん体で!君みたいな子は大歓迎だよ〜!」
ワハハハハ、と笑いが起こってるけどこっちは冷めてる。この温度差よ。
「そんなに痛かったのなら謝るけど、そんなに元気なら大丈夫だよね?さよなら〜」
ニコリ、と男達に優しく笑いかけた童磨は私の手をそっと引いて歩き出す。
見よ、これが大人の対応…!
と、ドヤ顔で振り返り男たちを嘲笑ってやると
後ろで見ていた男2人が近づいてきた。
1人は私の手を引っ張り、
もう1人は童磨の腕を掴んでる。
童磨はまだニコニコしてるけどこの後大丈夫かな?
『なんですか?腕離してよ』
心底面倒くさそうに私の腕を掴む男を睨んでやると
男は何故か楽しそう。
「こりゃ本当にいい女見つけたぜ…
なぁお嬢さん、そんな奴なんかほっといて俺たちと遊ぼうぜ!きっと楽しいから」
予感的中、面倒な事が起きてしまった。
問題事を起こしたくない私。
だけど力の加減が分からないから、こういう展開が一番嫌だった。
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時