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今日は街に出た。
人が多く賑わい、みんな楽しそう。
こういうところに童磨と一緒に来てみたいな、とは思うけど一緒に来られるとしたらやっぱり夜だな。
「お嬢さんお嬢さん」
ふいに声をかけられ、私の肩にはそいつの手が乗っかっている。
『どちらさまですか』
「うわ、当たりィ!」
「超美人じゃん!
ねぇ、この後お茶でもどう?」
『……』
肩を抱かれ、路地裏へと連れていかれる。
いやいや路地裏にお茶する場所なんて無いでしょ。
「でもこんな所、なんか嫌じゃね?」
「もっと奥に行こうぜ」
黙って聞いていれば滑稽だ。
今から私に食われると言うのに
「さぁ、お嬢さ……」
男が私に手を伸ばした。
その手を振り払っただけなのに、
それはいとも簡単に砕け散った。
「うわぁぁぁぁッ!!?」
血飛沫が舞い、私の顔に飛び散る。
『私は童磨のものなんだからね!!』
そう言って次は頭を蹴る。
そしてまたそれが飛び散る。
『……会いたくなってきた』
あの笑顔に癒されたい。
いや、私に向けてくれるのはほぼ真顔なんだけど。
笑顔は信者たちに向けてるものなんだけど。
私も人間になって、信者にでもなれば
童磨は私に笑顔を見せてくれたのかな。
『……こんなの食べる気にもならない』
なんだか寂しくなって、今日はもう帰ることにした。
かと言ってこの血塗れの姿でゆっくり歩いて帰ることなんて出来ない
鬼狩りにも見つかりたくない、面倒だ
屋根の上を飛んで走ればあっという間だし
『童磨にハグしてもらおうかな』
いいよ、って真顔で抱きしめられたとして
体の骨を全部バキバキに折られるだけだけど。
でもそれが幸せなんだよな、
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永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←← きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時