【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 壱【童磨】

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その後 私と童磨は堕姫の元まで向かい、
“人間に反抗するな” と言われていた事を無視して殺してしまった事を伝えた




「そんなこと？いいわよ、あの男別にいらないし
私はあの老いぼれを食べるなんて事したくはないけど。

そういえば、何かされた？」



『特に何も。
服を剥ぎ取られただけだったし』






どっちかというと私が……
って感じだったし。





「だよねぇ、逆に君の方が乗り気だったから」



『え』





笑っているが目が笑っていない童磨。
そんな童磨から視線を外し堕姫に助けを求めてみる。


……が、堕姫はぎこちない笑みを作り、私の肩にぽんっと手を置いた。



え？





「こ、これからも頑張りなさい！
ほら、ここはアンタには似合わない場所だし、か、帰った方がいいわ！！」



『えぇ！？』





“しばらくここにいるんでしょ？”
って言ってたくせにっっ！




「……だってさ、A
もちろん帰るよね？」



『え、だ、堕姫さん？？』



「帰っていいわ！！」



「ありがとう！
君にも反省して貰おうかと思ってたけど……
俺は早く帰りたい、ねぇA？帰ろうか」



『ハイ』






手を強く引かれ、肩に着物をかけられる。




『これどうしたの？』


「落ちてた」





絶対殺したよね。
着物に血ついてるんだけど。


これ取る為だけに殺したの？
何それ気の毒すぎて何も言えない。





「また来てね！

アッ、じゃなかった！！もう来ないでね！」



『酷くない！？』





そして童磨はその着物で私を包むと、
そのまま持ち上げて小脇に抱えた。





『もしかしてこれで帰るの？』



「当たり前だろう？」



『わたし歩け、』



「許したけど、俺はまだ怒ってるんだよ？」



『ご、ごめん』





素直に謝ってやると、満足そうに微笑んで屋根から飛び降りる。



こんなに夜が似合う男って他に居る？
居ないよね？

もう本当かっこいい
一生このままでいいかも……



なんて思っていると、





「あの子はAと違って学習能力があるね！
Aも見習って欲しいものだ」



と言い出した童磨さま。




『堕姫の事？』


「もちろん」


『悪かったね、賢くなくて』


「いいさいいさ、見習って欲しいのは山々だけど、
俺は別にそのままで構わない」




なんだよ、矛盾してるし。
ずっとニコニコしてる。かっこいい。






『……ここ歩くの辞めない？
かなり目立ってる』


「見られてるね！」





笑顔がイケメンすぎる。

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