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それから特に問題はなく
みんなでご飯を食べて(冷めてた)、布団を用意して
部屋の灯りを消す。





『まだ鬼いないかな……』


「ねぇやめて!!?夢に出てきそう!!!」




ポツリと呟けば善逸が1番に反応する。






『って、炭治郎と伊之助寝てる?』


「なーんか静かだよな」





実は今、私は善逸と同じ布団に入っている。(興奮)


それは何故かと言うと、布団は全部で三組しか用意されていなかった。
四人部屋であるというのに、恐らく用意のし忘れだろうな。




私が炭治郎や伊之助の布団に入って寝るのを許さなかった善逸に引きずり込まれたのだ。





「おーい、炭治郎?伊之助〜?」



「……」


「グコーッ」



「いびきうるせえなあのイノシシ!!」




わかる、私の頭に響くくらいだから耳のいい善逸にとってはすごい轟音なんだろうな。





「炭治郎、伊之助、お話しよーぜ」


「……」


「……」



『返事がない。ただの屍のようだ』



「伊之助いきなりいびき止まるの怪しすぎない!?」





それでも声をかけ続けようとする善逸。
私はそんな善逸を止め、大人しく寝るようあれこれ説伏する。




やっと善逸が落ち着いたとき、





「…鬼、どんなやつだった?」




と、静かな声で尋ねられた。

心做しかそれは少し不機嫌な声。






鬼とは。

さっき私が遭遇した鬼の事だよね。
…って当たり前か。





『なんか……ずっと笑ってて絶対適わないなって思わせられるくらい、威圧感が凄かった


……あとイケメンでいい匂いがした
血の匂いは除いてだけど』




「へぇ…………

……は?」





へぇ、と一度は相槌を打ったくせに
凄い目付きでこちらへ振り向いた善逸。



目が充血しててこわい。






「何?イケメン?いい匂い?……は??

傷だらけで帰ってきたAちゃんを見た時俺がどんな気持ちになったかわかる?

それなのに鬼がイケメン?」




『……ぁ』





やばい。
私今ふざけたこと言ってしまった。



そうだよね、みんな心配してたのにこんな事考えてたなんて……







そのとき、一気に視界がぐるりと回った。





『わ……っ』






目を開けると、至近距離に善逸の顔が。






肩を抑え込まれ、善逸の左足が私の足と足の間にあって身動きが取れない。





「わかってるよね?」



『……ハイ………;;』





その笑顔を前に、私は頷く事しか出来なかった

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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