検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:569,076 hit

49 ページ50





「話は済んだか?」



と、いきなり部屋に入ってきたのは炭治郎。
それに続いて入ってきたしのぶさんと伊之助。


……心做しかしのぶさんの笑顔がいつもの笑顔じゃない、ニヤニヤ笑いだ。





『あの、』


「なんですか?」


『見てました?』


「もちろんです」


『』





顔を覆って縮こまった私。




「見てたけどよ、お前ソイツの前だと表情全然違ぇな」

「え!?本当!!?夢じゃないよね!?」


『』



全てにおいて私はノーコメントでやり過ごした。
おい善逸もそれに反応するな。





「それじゃ、早いところ出発しよう」


炭治郎が荷物をまとめて出ていこうとしてる。
さすが長男、準備が早い。(関係ない)





『色々とお世話になりました』


「またいつでもいらしてくださいね」


「はいっ!!」



デレデレな顔で返事をする善逸。

それをジト目で見つめると「やだ可愛い!!!」と意味不明な返事とハグが返ってきた。




「それじゃ、」


『行ってきます』




しのぶさんに手を振って屋敷を出た私たち。






今は特に伝令も任務も何も無いので
もちろん行く場所も無い。




雑談をしながら街を歩いていた。




そんな時。





「……なんか見られてないか?」


『……思ってた』


「何だよ何だよ俺何かした!?」


「猪突猛進!!」


『それだけはやめて』




確かに伊之助の被り物も善逸の金髪も
どれも目立つものばかりだ。


でもそれとこれとは話は別。





こちらを見ているのはどれも、
鬼殺隊の隊員と思われる者達ばかりだった。




「……早く抜けるぞ」


『うん』




善逸をちらりと見てみると、
何やら険しい表情をしてる。






「どうした?善逸」


それに気がついた炭治郎が声をかけた。




「……何かすげー嫌な話が聞こえてきた。」



そう言って余計に眉を顰めた善逸に伊之助が尋ねる。



「アイツらのか」


「まぁな…」


「どんなだ?」




私が不安気な顔で善逸をガン見していたからか、
善逸がチラリと私に視線を向けて口を開いた。






「 “金髪頭、イノシシ頭、耳飾りの特徴を持つ3人の中に女が1人だけ居たらソイツを壊せ”

“そういや、手段は選ばず、殺すも生かすも構わない。壊して私のところまで持ってこいって言ってたよな“

……ってさ。」



『……、』




思わず言葉を失った。
…絶対あいつだ、深琴の仕業だ。






怒りか恐れか原因は分からないが、
震え出した自分の手をそっと抑えた。



この小説の続きへ→←48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (410 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1048人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 我妻善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かっちゃん - 夢主ちゃん死なないよね!? (2019年10月20日 22時) (レス) id: 7eb86f363f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - こ、怖っ!言ってる事が!怖い!!こわ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 797ba5ed2c (このIDを非表示/違反報告)
美夏 - せっかく、夢主ちゃん幸せになったのに…!これからどうなるの!?気になる…(ソワソワ) (2019年10月20日 21時) (レス) id: f5d18b0d48 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 二人共幸せそうだからいいけど、信次郎と深琴が何か同盟みたいなの組みそうで怖い……。頼むから邪魔が入らないでくれぇ……!(入ってもいいけど最終的には幸せになってェ……!!) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 970ab90d10 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» よかった!もう邪魔が入りませんように(;▽;) (2019年10月20日 17時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2019年10月13日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。