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「…あーあ…
本当何なの…ムカつくわ…
全部、Aがいなかったら上手くいってたのに…」




舌打ちの正体はやはり深琴。

そんな深琴は吹っ切れたように、ブツブツと私へ向ける恨みつらみを呟き始める。





「…私から善逸を取りやがって…」




最後にそう言って、私の顔をキッ!と睨んだ。
その目には少し涙も浮かんでいるように見える。





「…善逸は私だけのものだったのに!!」




そう言うと刀を抜き、私に向かって飛びかかってきた深琴。しかも物凄い剣幕で。


私今日いっぱい刀向けられるなぁ…なんて、呑気に考えてる場合じゃないな、これ。





反応が遅れた私は、咄嗟に刀を抜こうとした。





「っ…!」



『…わ…!?』






右から強い力で引っ張られた。

引っ張られた方向に目を向けると、
私の腕を掴んでいるのは善逸だった。





「今のなんで逃げないのAちゃんんん!!?」



両肩を掴まれ、善逸は泣きながらそう叫んだ。





『いや、咄嗟に避けられなかったというか…
刀で受け止めようと。』


「絶対逃げてね!!?
もし斬られたらどうすんの!!!?」




グワングワンと揺らされる。
おぉおぉ、脳みそが揺れる…。



…すごく、心配性な彼氏だなぁ。(白目)





…でも、そういう優しいところが善逸のいい所なんだけど。






「ねぇ善逸…!私の事好きじゃなかったの!?」



「え…!?そりゃあ好きだったけど…!
Aちゃんに向ける“好き” とはまた別のものだよ!!」




善逸がそう言った瞬間、刀を落とした深琴。
そして力なくその場にへたり込んだ。






「…最初から、なの…?」


「うん、…ごめん。」




善逸は誰に対しても優しい。
私が嫉妬するくらい、とても。




「………」



呆然とする深琴。
ただ虚ろに、自分の手を見つめている。



「…Aに操られてるんでしょ?
…ねぇ善逸、そうでしょ?」




深琴は縋るように、善逸に熱い視線を送る。




「自分の意思だよ。」


「ッ…!」





深琴は今にも暴走し出しそうな表情をして、
日輪刀を持って走っていった。





「……深琴ちゃんからも、なんだか悲しくて辛くて、でも妬み、僻み、そして憎しみ…そんな音が聞こえてきたよ。」


『深琴ちゃんから “も” ってことは、私からもそんな匂いがするってこと?』


「まぁ、嫉妬なら。…へへへ」


少し照れてる善逸可愛い。




私たちは深琴の後を追わず、しばらくの間ずっとそこに居た。

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かっちゃん - 夢主ちゃん死なないよね!? (2019年10月20日 22時) (レス) id: 7eb86f363f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - こ、怖っ!言ってる事が!怖い!!こわ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 797ba5ed2c (このIDを非表示/違反報告)
美夏 - せっかく、夢主ちゃん幸せになったのに…!これからどうなるの!?気になる…(ソワソワ) (2019年10月20日 21時) (レス) id: f5d18b0d48 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 二人共幸せそうだからいいけど、信次郎と深琴が何か同盟みたいなの組みそうで怖い……。頼むから邪魔が入らないでくれぇ……!(入ってもいいけど最終的には幸せになってェ……!!) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 970ab90d10 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» よかった!もう邪魔が入りませんように(;▽;) (2019年10月20日 17時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月13日 4時

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