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･
「…俺は帰る」
沈黙を破ったのは冨岡さん。
『あの、』
立ち去ろうとする背中を呼び止めた私。
「…何かまだあるのか」
『…本当に、ありがとうございました。
いつも助けて貰ってるのに何もお礼はできてなくて。…冨岡さん、いつもありがとうございます。』
深々と頭を下げると、こちらに近づいてくる足音が聞こえ、私の足元に影ができた。
顔を上げてみると目の前には冨岡さんの顔。
「……なら、俺のところに来るか？
礼はそれでいい」
『……………！！？』
頷きかけた所で気がついた。
今、なんですって…！？
「Aちゃんは渡しませんけど」
後ろから引っ張られ、善逸の匂いに包まれる。
「………隙を作るなよ」
善逸に向かってそれだけを言い残した冨岡さんも
颯爽と立ち去っていった。
「……はぁぁぁ緊張した！！！怖かった！！！」
『グエッ』
次は私の首が絞まってる。
「良かったなぁ善逸！」
後ろの方では炭治郎が笑いながら善逸の背中をばしばし叩いた。
それに対して伊之助はドライで
ため息をついてそっぽを向いていた。
『ねぇ炭治郎、伊之助。』
「なんだ？」
そんな2人に声をかけると
すごい勢いで私の元に駆け寄ってきた。近い近い。
すごくニコニコしながらだし、返事も早かった。
…え、怖い。
『2人もありがとう。
こんな私の事を探してくれて…』
「……“こんな” じゃねぇだろ」
伊之助が呆れたようにそう言った。
「そうだな。
そんな必要以上に自分の事を卑下するな、A」
炭治郎が笑いながら私の頭を撫でた。
……その瞬間、私の目から涙が溢れ出した。
きっと、3人の存在に安心したのだろう。
「えっ、ちょっ、何泣かせてんだよ炭治郎ォオオオオ」
「俺のせいか！？」
「俺は関係ねぇぞ！！！」
争ってる3人を見て、余計に涙が出てくる。
『あ”り”がと”う”ぅぅぅぅぅ』
「化物かよ」
伊之助は後でシメる事に決めた。
「Aちゃん。
アイツの件、まだ油断は出来ない。
それでも絶対、俺が死んでも守るから」
いつもは泣いてばかりのヘタレで弱虫な善逸が
とても真剣な目で私を見つめてる。
『…あ、あ、』
「……」
いつになく真剣で、言葉に詰まってしまった私。
「もう逃がさないからね」
『あ”ぁぁぁ……』
「え！？」
私は溶けてしまった。((
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かっちゃん - 夢主ちゃん死なないよね！？ (2019年10月20日 22時) (
レス) id: 7eb86f363f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - こ、怖っ！言ってる事が！怖い！！こわ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 797ba5ed2c (このIDを非表示/違反報告)
美夏 - せっかく、夢主ちゃん幸せになったのに…！これからどうなるの！？気になる…（ソワソワ） (2019年10月20日 21時) (レス) id: f5d18b0d48 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 二人共幸せそうだからいいけど、信次郎と深琴が何か同盟みたいなの組みそうで怖い……。頼むから邪魔が入らないでくれぇ……！(入ってもいいけど最終的には幸せになってェ……！！) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 970ab90d10 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» よかった！もう邪魔が入りませんように(；▽；) (2019年10月20日 17時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年10月13日 4時
