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「……何、唖然としちゃってるのさ。そんなに意外?…………君はちょっと、人を信用過ぎだと思うんだよね。君に優しくしたんだよ?そしたら、君も僕に優しくしなきゃ。……改めて自己紹介でもする?ルミナス・アレグロ。よろしくするつもりはないよ。君はただ、僕の手駒として働いてくれればそれでいい。精々捨て駒にならないように頑張りなね」
「人類は皆平等、前も同じこと聞かれたよね。もうあれでいいんじゃない?……はぁ。……僕が思うに不平等だね。与えられる時間は同じだって言われたら何となくは分かるけどさ。なんで平等って言えるんだろうね。不平等だよ、こんな世界。……差別って言葉がある時点で分かんない?少なくとも不平等だって思ってる人達がいるってことだよ」
「家族?……それを僕に聞いてなんになるってのさ、何もメリットなんかないだろう。……もっと僕のことを知りたいって?……大家族だけど。それが何か?なんか文句ある?文句は聞こえないところで言ってください、僕は知りませーん」
「演じてる?だから何か?……あれは僕の手段に過ぎない。姑息だとか言うのは辞めてほしいね、あくまでも手段だ。そこは誤解しないでよ。…………まぁでも、あの部分だけ切り取った人がいたら相当なお人好しだよね?僕はそう思うな。流石にあんなことできないっしょ」
「効率が悪い。そんなやり方は良くないと思うけど。……ま、いーや。あんたのことはどーでもいい。僕にとって大切なのは僕だけだ。友情も何もない。……はー、ほんっとに哀れだよね、騙されてる人達は。残念ながら僕はそんな人格じゃないのさ」
「なーに、そんなに鼻息荒くしちゃってさぁ。騙された君が悪いんだよ?……あぁ、ごめんごめん。……あはは、まさかこんなに上手くいくとは思ってなかったよ。単純すぎるっていうのかなー。驚いたね。ま、上手くいってよかったよ」
「あー、きったな。……きったな!だーれなんですかね、こんなになるまで放置しておいた人は。ちょっとここまでやるとか逆に怖いんですけどー。ほんっとにさぁ、マジで……。はいはい、君も一緒に片付けるよー」
「なんっなんだよ、ほんとに!あいつは僕のこと苦手がるしさぁ!ちゃーんと優しくしてやってるだろ!なんでそんな反応されなきゃいけないんだよ、ったーく。マジでイラつくわー。……はー」
「魔法?……そんなもの……そんなものなくたって僕は……!」
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