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3話 ページ4
改札で玲と別れ、新幹線に揺られていた。
東京駅から名古屋駅まで約3時間、すとぷりアニメ総集編を観て時間をつぶした。
名古屋駅に着いて、親に〈もうすぐ着くよ〉と連絡を入れた。
そこから電車に乗って家の最寄り駅まで行きひたすら歩いた。
「ただいまー！」
玄関の引き戸を勢いよく開けた。
「りんちゃん！」
従姉妹の娘、つまり姪にあたる
「ゆず！久しぶり、元気してた？」
うん！と言いながら腕を引っ張ってくる柚葉をやんわりと引き剥がして靴を脱いだ。
「アイス買ってきたの！ゆずが選んだんだよ！行こ！」
あぁ、かわいい。
柚葉は今年小学校に上がったばかり。
「可愛い盛り」という言葉が1番似合う時期だ。
「やったー！暑かったからちょうど食べたかったんだよね、台所行こっか！」
廊下を歩いていると柚葉がふと尋ねた。
「れいくんは？」
「玲くんはもうすぐ来るよ」
「ほんと？お熱じゃないよね？」
「うん。今年だけは保証する。」
去年のお盆に玲は丁度高熱を出し、鈴もまともに顔を出せなかった。
「母さん、ただいまー！」
「おかえり、美来ちゃんがアイス買ってきてくれたから好きなの食べて」
「うん、ゆずから聞いた。みくちゃんありがてぇー」
20歳の若さで柚葉を産み、小学生まで育て上げたのには尊敬しかない。
玲と鈴も昔かなりお世話になっていた。
冷凍庫から棒アイスを出し、居間の方へ向かった。
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