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10話 ページ11
歌が終わり、鈴はこれまでした事が無いぐらいの拍手をして呆然としている両親に向き直った。
「お気づき?すとぷりのリアコ製造機、黄色担当るぅとくんだよ、この方。ちょっと嫌な言い方するけど、作詞作曲沢山してるから印税でお金は凄く入ってくるし、私みたいなスパ狂い限オタが大量生産されてるから金銭面は全く問題なし。」
「は、はぁ…」
会社での初プレゼンよりも話し方や言葉遣いに気をつけて説得力を持たせる為に頑張った。
「どうです?ここは一つ。彼ならきっと兄ちゃんの事幸せにしてくれるよ。もしもの時はリスナー警察も居るし。
ですよね?奏さん。」
奏はすっと両親を見据えた。
「はい。絶対に後悔させません。」
はっとした表情の母と言葉に詰まった父。
母がそっと口を開いた。
「先程はあんな事を言ってしまってごめんなさい。今更厚かましいかもしれないけれど、
…ね、お父さん。」
父が散々顔をしかめ、謎の唸り声を発した末に絞り出した答えは。
「…玲を、宜しくお願いします。」
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