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高校一年生の春。
新しい制服を着た俺は人見知りで誰にも話掛けきれなかった。
段々学校生活にも慣れてきて、友達もできた頃、友達である手越祐也が突然こんなことを言い出す。
手「彼女迎えに行くんだけど、シゲも来ない?」
は、何で俺がと思った、でも手越は紹介したい人がいるからと、無理矢理連れていった。
紹介したいひと…それは女だった。
名前は、詩崎あやか
女が苦手な俺は、最初は興味なんかなかった。
でも…詩崎は話していて心地がよかった。
それから、仲良くなって付き合うようになった。
毎日幸せだった。
そして、俺にとって彼女はかけがえのない存在だった。
なのに…
ある日、俺とあやかは些細なことで喧嘩した。
俺の家に来ていたあやかは家を飛び出した。
加「あやかっ!」
そう呼んだものの振り返ることもなく走っていった。
俺も、追いかけた。
泣いて走る彼女まであと少し…
だったのに…
信号が見えなかったのか、信号を無視して走った彼女を
俺は掴めなかった。
何がおこったのか分からなかった。
目の前には、愛しかった君が血まみれになって横たわっている。
加「あやかっ!あやかっ!返事しろよっ!なぁ、聞こえてんだろ⁉」
俺の呼びかけとは裏腹に彼女はどんどん冷たくなっていく。
彼女は…あやかは…
俺のせいで死んだ。
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作者名:へしこ | 作成日時:2017年6月1日 23時