14 ページ16
リーダー「ネタばらしといきましょう」
そういうとリーダーと名乗った天内理子の見た目の何かは説明をし始めた。
詳しくは以下の通りである。
・リーダー、改め九条ヒナミの術式は一時的に他者と身体を入れ替えるものである。
入れ替わった際、能力を所持した状態で替わる事ができる。
・これは没落した九条家の固有の術式であり、隠蔽する術も使われているため、いくら六眼を持つ五条でも見破るのは至難の業となっている。
・一時的なため、長くは持たないが今回のような死にかけている人間の延命など使いようによっては利点も多いがその分、戻った時に術者の体に多大な負担がかかる。
リーダー「と、まぁ。以上です。他になにかご質問はありますか?」
唖然とする二人に満足そうにしながら、甚爾の方へ視線を向けるリーダー。
リーダー「で?いい加減私の命を狙おうとするのはオススメしないぞ。今の私はただの腹いせだ。お前の害にはならない。安心しろ」
甚爾「素直に信じると思うか?」
リーダー「まぁ、そうだろうな。だが、お前が戦うべき敵は私ではないぞ」
笑みを浮かべ、楽しげに語る姿に腹が立ってはいたが、警戒する甚爾。
五条は五条で、次第に頭が冷え、冷静になりつつあった。
そして、リーダーに確認を取る。
五条「天内は…生きているのか?」
リーダー「はい、私がこうして動いているのが証拠ですよ。さて、私はそろそろおいとまします」
そう言って、天内理子の姿をしたリーダーは、
「では、ご武運を」そう告げると初めからいなかったかのように消えた。
後に残ったのは行き場を失った男二人だけだった。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:中ミカン | 作成日時:2020年11月23日 1時