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戦闘は苛烈を極めた。
地面が削れ、衝撃が何度も周囲を襲う。
リーダーはそれを受け流し、時にはカウンターを仕掛けていた。
五条はリーダーが盾になっている間に術式や体術で攻撃を仕掛け、夏油が呪霊を使い、五条のサポートする。
だが、それも長く続かなかった。
リーダーに限界がきたのである。
リーダーは始めにダメージを受け、その上で五条と夏油に攻撃が届かないように捌いていたのである。
そんな無茶な事を続けていればガタがくる。
その隙を甚爾は見逃さなかった。
甚爾「お疲れさん。なかなか楽しかったぜ」
リーダー「しまっ…!」
その刃がリーダーを斬り裂いた。
肉が切れ、骨が削れる音がする。
血塗れになり、意識が朦朧とするリーダーに追い打ちをかける。
そこを五条が間一髪で防ぐ。
そして、夏油に告げる。
五条「傑!コイツを頼む!!!」
リーダーを投げ飛ばし、夏油に託す。
夏油は苦虫を噛み潰したような表情で五条に告げて去っていく。
夏油「油断するなよ!悟!!」
その場を去る夏油。
だが、その後は原作の通りに五条が敗れ、甚爾が天内の元へ迫る。
夏油に抱えられながら、薄れていく視界の中でリーダーは何かを唱えていた。
リーダー「じ……て………い…」
そして、両手を独特な形に構えてそれを最後に意識を失う。
その行動の意味をこの時は誰も知らなかった。
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作者名:中ミカン | 作成日時:2020年11月23日 1時